今回の記事では、薬剤師の在宅ワークを紹介していきます!近年では働き方改革によって様々な勤務形態が世に認められるようになってきています。
薬剤師は専門性が高く評価されているため、通常の在宅ワークよりも幅が広く、高収入な傾向があります。

私も在宅ワークの経験がありますので、
どんな種類の在宅ワークがあるのか?また、在宅ワークを始めるにはどうしたらよいのか?
を中心に紹介していきますね。
これが気になるあなた向け記事
- 薬剤師として在宅でできる仕事の種類はどんなのがあるの?
- 手軽に始められる在宅ワークは?
- 高収入な在宅ワークは?
- メディカルライター業務って実際どんな仕事をするの?
- 在宅ワークの求人の探し方は?
在宅ワーク以外(正社員・派遣の薬局・ドラッグ・病院)をお探しの場合は以下の記事が参考になるかと思います。
-
薬剤師の転職サイト3選|評判・求人特徴とエージェントの質を実体験から比較
続きを見る
薬剤師の在宅ワーク
「在宅ワーク」と聞くと、ライターなどの記事執筆業務が頭に思い浮かびますが、実はそれ以外にも多々あります。
<記事執筆(ライター)系>
- 自分でブログを運営する(←当サイトもコレ)
- クラウドソーシング:インターネット上で仕事の受発注を行うサービスの総称(例:クラウドワークス)
- メディカルライター:製薬会社向け、メディア向けがある
<その他の在宅ワーク>
- 株・FX
- セドリ・オークション・メルカリ
- 製薬会社の問合せ窓口業務(派遣)
各在宅ワークについて、薬剤師の専門性、手軽さ、収入性、副業の可否をまとめると以下のようになります。本業としてもいいですし、副業としてできる在宅ワークもありますね。
在宅ワーク | 薬剤師の 専門性 | 手軽さ | 収入性 | 副業 |
ブログ運営 | 雑記ブログなら不必要 専門性サイトなら必須 | ◎ | ×~○ | 可 |
クラウドソーシング | 必須 | ◎ | ○ | 可 |
メディカルライター | 必須 | ○ | ○~◎ | 可 (不可の場合もあり) |
株・FX | 不必要 | △ | ×~◎ | 可 |
セドリ・オークション・ メルカリ | 不必要 | ○ | △ | 可 |
製薬会社の 問合せ窓口業務 | 必須 | △ | ◎ | 基本不可 |

①自分でブログを運営する
当サイトも自分でブログを運営していますが、手軽さと気楽さはトップクラスです(笑)
自分の好きな事を記事にできますし、ある程度アクセスが集まれば収益性もあります。
ブログ運営を開始するに当たっては、
- 独自ドメインの取得(有料、月額300~400円)⇒無料のもあります
- 有料サーバーの契約(有料、月額1,000~2,000円)
- WordPress(ワードプレス)の使用(無料)
が初心者にも扱いやすく手軽に始められますよ。
有料サーバーとしては、月額使用料が比較的安く、必要な機能がすべて揃っている「エックスサーバー」をおススメします。
また、記事の作成からSEO対策(検索時に上位に出てくる)までを一気に担う「WordPress(ワードプレス)」の使用がおススメです。これはエックスサーバーを契約すれば簡単インストール機能が勝手に付いていますのでめっちゃ楽です。

具体的な開始方法については、ヒトデさんが運営されている以下のサイトが参考になりましたので興味のある方は是非ご覧ください。
★完全初心者のためのブログの始め方
ただし、アクセスがある程度集まるまでには約1年間は記事を書き続ける必要があります。
ジャンルによっては爆発的な収入を得られることもありますし、ブログは自分の資産として将来に渡って残るものですので、チャレンジしてみるのも良いかもしれません。
ブログを続けている人はもっと自信を持っていい。
普通の人は文章なんて2000文字も書けないし、ブログ更新も続かないし、広告で収益化できる事も知らないし、そもそもブログの立ち上げ方も分からない。
ブログ収益化は立派な専門知識であり、継続できるのは偉大な努力。もっと自分を誇っていい
— クロネコ屋@アフィリエイター (@NINJAkusokuso) February 15, 2019
そしてブログから収益を得るためには、
- Google AdSense(クリック型広告)
- アフィリエイト(成果報酬型の広告)
をブログ内に張り付けます。
Google AdSenseでしたら広告のクリック、アフィリエイトでしたら商品の購入やマッチングの完了、によって収益が発生します。
当たれば大きな収入になるのはアフィリエイト、当たっても高額にはならないけどそれなりの収益が発生するのはGoogle AdSenseですね。

下記は薬剤師の深井さんがポータルサイトビジネスについて運営されているサイトですので、ご参考にしてみてください。
★ビジネス思考への転換:ポータルサイトによるネットビジネス★
ブログ運営のポイント
- 手軽に気軽に始められる(自分の好きな内容でできる)
- ランニングコストは少額必要
- 収益性にはバラツキがある(全く収益が無い場合も多々ある)
- 自分のサイトを持つと資産になる
②メディカルライター
メディカルライターとは、医学・薬学などの専門知識を活かして文章を作成する専門職です!
“文章”と言っても、製薬会社やメディアの様々な文章が存在します。
詳しくは以下の副業記事の中で紹介していますので、気になる方は見てみてください。
-
薬剤師の副業に適した在宅ワーク:メディカルライター業務を伝授!
続きを見る
<製薬会社>
- 製品や病態に関するホームページ記事作成
- インタビューフォームやパンフレットの作成
- 治験計画書の作成
- 臨床試験の統括報告書作成
- リスクマネジメントプラン(RMP)の作成
- 論文翻訳業務
<メディア、他>
- 医療系ニュース記事の作成
- 薬剤師の体験談(調剤、病院、転職など)記事の作成
- 製薬企業資材の校閲・構成案の作成
ちなみに前述のクラウドソーシングではメディア系記事の募集が多いですよ。

製薬企業の場合
製薬企業では、医学・薬学の専門知識や各種法律(薬機法など)に精通し、かつ文章としてまとめる力が求められます。
また、各種情報の収集能力も高い方が好まれますので、日ごろから最新の医療情報の収集に長けている(例:添付文書更新、厚労省の医療関連部会の内容、PMDAの副作用情報)とより良いですね。
その他、論文翻訳業務では医療系の英語力が求められます。
このように高度なスキルを求められますが、その分、製薬会社では研修制度が充実しています。最初は会社に出向いて研修を受けて、その後は在宅で仕事を進める、といった働き方も可能です。特に派遣社員ではこの傾向が強いですね。
ちなみに、私が製薬企業向けで経験したことがあるのは治験用の記事作成です。内容はお見せできませんが以下が記事の原稿と校閲の履歴(wordファイル)です。

製薬企業向けの文章はQCがしっかりしているため、より正確性が求められる印象でしたね。
メディアの場合
メディア記事では、医学・薬学用語を一般の方にも分かりやすく噛み砕いて表現する文章力が求められます。
ガチガチな固い文章ではなく、読み手がスラスラと読みやすい文書を書くことも重要ですね。
メディアの場合には基本研修制度はありませんので、自身のスキル一本で勝負していく必要があります。
製薬企業が作成する学術資材(パンフレットやリーフレット)の構成案や校閲を行うこともあり、その場合には専門性が求められますね。
ちなみに、私がメディア向けで経験したことがあるのは薬剤師の転職体験談記事ですが、こちらは数回の手直しだけで完成しましたね。一度も対面することなく、全て在宅でメールと電話のみのやり取りのみで完成しました。

製薬企業 | メディア記事 | |
締切期限 | 厳密 | おおよそ |
報酬 | 高い | ぴんきり ※高額なのもある(転職体験記事系) |
文章の自由度 | 低い | 高い |
仕事の進め方 | 多人数が関与するため、 5~10回程のやり取りが必要 | 個人もしくは少人数の関与のため、 1~5回程のやり取りが必要 |
研修制度 | 充実している (初心者でも可) | 基本無い |
在宅可否 | 業務によるが 最近は在宅OKも増加傾向 | ほぼほぼ在宅OK |
メディカルライターのポイント
- 製薬会社向け、メディア向けがある
- 製薬会社は高度なスキルが求められるが研修制度が充実している
- メディアは自身の体験記等が多く、進めやすい案件が多い。
③製薬会社の問合せ窓口(コールセンター)業務・内勤業務

電話(コールセンター)のイメージもありますが、最近ではメールやチャットでの問合せも増えてきていますね。
最近では外資系を中心に問合せ窓口の外注が多くなってきています。
というのも、問合せ窓口の需要というのは「新薬の承認・新発売」の時期に一気高まりますが、3~5年もすれば需要が落ち着いていきます。
従って、自社内で問合せ窓口社員を育てて対応できるスキルを身に付けたとしても数年後には不要になり、また新たな新薬承認の際には別のスキルが必要になっていきます。
最近では製薬業界全体で雇用の見直しも行われているため、自社の問合せ窓口社員は最小限にし、需要が高まる時期にのみ外注する、といった流れも多くなってきています。
内資系ではまだまだ自社社員による問合せ窓口が多いです。
働き方としては内勤と在宅勤務がありますが、やはり多いのは内勤です。しかし大手製薬の外注はほぼ100%在宅勤務OKとしていることもあります。
実際にとあるエージェントサイトの担当者さんに在宅勤務状況について伺ったところ、以下の回答が得られました。
- 中~大規模の製薬会社はほぼ50%~100%の在宅率
- 外注会社は在宅勤務が増え始めたところ。A社はある程度、応対経験ができていれば在宅に移行していっている。B社は導入を始めて現在20~30%程度の在宅率
また、外注の派遣社員が医療機関からの問合せの電話を取ったりメールを受けたり・・・、と考えると少し怖い印象があるかもしれませんが、そこはマニュアルがしっかり整備されているのでご安心ください。
例えば、私の会社(外資系製薬会社)も問合せ窓口を一部外注していますが、受け答えのマニュアル(こう聞かれたらこう回答する)が事細かに決められています。そして外注先の問合せ窓口担当者はマニュアル以外については一切回答することができません。
もしマニュアル以外のことを聞かれた場合、「お調べして折り返しご回答します」として、製薬会社の問合せ窓口社員から回答を行います。

いくらマニュアルがあるからと言って、医学・薬学の知識が全く無い人は無理ですし、最低限の知識は求められます。多くの場合、最初に製品研修等がありますのでご安心ください。
問合せ窓口のポイント
- 内勤・在宅といった働き方がある(在宅は増えてきている)
- 外注先の派遣社員・正社員の求人もあり
- マニュアルが整備されているため安心感がある
- 医学・薬学の最低限の知識は必要(事前に研修がある場合が多い)
ちなみに、昨今の新型コロナウイルスの影響もあり、中小・大手の製薬企業の内勤業務部門(例:GVP部門、メディカル部門、学術部門、薬事部門、QC部門、コンプライアンス部門、人事、等)も70%~100%が在宅勤務となっています!全社員基本可能なら100%在宅勤務の会社も存在していますよ。
後述するリクナビ薬剤師でしたら現在在宅勤務を積極的に取り入れている製薬会社も把握されていますので、是非情報収集してみてくださいね。
私の会社(製薬)では全社員80%以上の在宅勤務率としています!(MRも管理部門も)
薬剤師の在宅ワークの探し方

- ブログ運営
- メディカルライター
- 問合せ窓口
では実際に在宅ワークを始めたいと思った時、何をすれば良いのでしょうか??
ブログ運営
まずご自身でブログ運営を始めたくなった場合、先ほど紹介した以下のサイトを熟読してください!熟読すればきっとブログライフがスタートできると思います☆
★完全初心者のためのブログの始め方
メディカルライター・問合せ窓口・製薬会社
メディカルライターや製薬会社の問合せ窓口を探してみたい場合、薬剤師転職サイトへの登録が必須です。これらの求人は本当にレアですし、ほとんどが非公開求人です!
従って自身で探すことが困難なため、時間もかかります。効率化のためにも転職サイトの活用がおススメですね。
ちなみにメディカルライターの場合、最近ではクラウドワークス等でも探すことができますが、転職サイトを通じた方があなたにぴったりの働き方を提案してくれることが多いですね。

そんなメディカルライターや問合せ窓口、在宅勤務を積極的に取り入れている製薬会社求人はリクナビ薬剤師が取り扱っています。その他の転職サイトではほぼ取り扱っていません。
いずれも求人数は非常に少ないため、その時に希望の求人があるかどうかはあなたの運次第です。そのため、リクナビ薬剤師に登録して希望だけ伝えておけば、求人が出た時にすぐに教えてくれますよ。
リクナビ薬剤師の評判・実体験については以下の記事で解説していますので是非ご参考にしてみてくださいね☆
-
リクナビ薬剤師の評判を実体験から解説!口コミやメリット・デメリットは?
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まとめ
今回は薬剤師の在宅ワークが気になっているあなた向けに、色々な働き方や特徴について経験談を踏まえて紹介いたしました。

今回紹介した以外にも薬剤師が専門性を活かしてできる仕事はたくさんあると思います。
近年の働き方改革によって益々薬剤師の働き方が多様化し、それに伴って在宅ワークの幅も広がってくることでしょう。
是非あなたのワークライフとキャリア形成のお役に立てれば本望です。最後までお読みいただき誠にありがとうございました。
★公式サイトはこちら★
リクナビ薬剤師の特徴
- 求人数が豊富で製薬会社の様々な求人を取り扱っている(ほぼ非公開求人)
- メディカルライターや問合せ窓口求人を取り扱っている数少ない転職サイト
- 製薬会社の在宅勤務率も把握しているため、情報収集には最適
- 担当のエージェントさんが非常に親切かつ丁寧で熱意がある
- 求人があれば比較的トントン拍子で決まる
-
リクナビ薬剤師の評判を実体験から解説!口コミやメリット・デメリットは?
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