衛生

衛生:水環境②(18問)

問1 次亜塩素酸とアンモニアの反応により生じるのはどれか。

①クロラミン

②トリクロロエチレン

③サキシトキシン

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正解は①でした!

【解説】

次亜塩素酸(HClO)がアンモニア(NH3)と反応すると結合残留塩素(クロラミン:NH2Cl、NHCl2)が生じる。

結合残留塩素は遊離残留塩素より殺菌効果は弱い。

 

問2 溶存酸素の測定法として正しいものはどれか。

①オキシデーションディッチ法

②ウインクラー法

③接触曝気法

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正解は②でした!

【解説】

ウインクラー法ではKOHとMnSO4(硫酸マンガン)により生じるMn(OH)2が試料中の溶存酸素(DO)と速やかに反応して亜マンガン酸の褐色沈殿が生じる。

この過程を酸素固定と言う。

次に沈殿物の亜マンガン酸が硫酸酸性でKIと反応して生じるヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで滴定する。

 

問3 飽和DO値が増加する条件として正しいものはどれか。

①温度が下がる。

②気圧が低い。

③溶存塩類濃度が高い。

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正解は③でした!

【解説】

気体が溶けやすくなる条件と同じく、水温が低く、気圧が高く、溶存塩類濃度が低いほうが、飽和DO値が上昇する。

溶存酸素はウインクラー法にて測定する。

 

問4 水中の有機物が生物化学的に酸化されるため消費する酸素量をmg/Lで表したものとして正しいものはどれか。

①DO

②BOD

③COD

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正解は②でした!

【解説】

BODは生物化学的酸素要求量(biochemical oxygen demand)といい、水中の有機物が生物化学的に酸化されるため消費する酸素量をmg/Lで表したものである。

有機物を多く含む水はBOD値が大きい。

通常20℃で5日間、暗所でDOを測定する。

 

問5 COD(化学的酸素要求量)の測定法のうち酸化力の最も強いものはどれか。

①二クロム酸法

②酸性高温過マンガン酸法

③アルカリ性過マンガン酸法

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正解は①でした!

【解説】

二クロム酸法は最も酸化力が強く、有機物はほぼ完全に分解することができる。

Cl-によって妨害を受けるのでAg2SO4を添加して防止する。

酸性高温過マンガン酸法ではAgNO3を添加してCl-の妨害を除去する。

また酸性高温過マンガン酸法は工業排水試験方法のJIS法に採用されている。

アルカリ性過マンガン酸法は最も酸化力が弱くCl-の影響を受けない。

 

問6 水道水質の水質基準に関する記述のうち正しいものはどれか。

①水道水質基準で一般細菌は検出されないこととされている。

②水道水の水質基準には、かび臭物質に関する項目はない。

③水道水質基準で大腸菌は検出されないこととされている。

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正解は③でした!

【解説】

①誤。一般細菌は「検水1mL中に100コロニー以下」とされている。

②誤。ジュオスミンや2-MIBなどのかび臭物質の基準値が定められている。

③正。大腸菌は水道水質基準で検出されないこととされている。

 

問7 以下の問の正誤を答えなさい。

「クリプトスポリジウムは、通常の塩素消毒で死滅しない。」

①正

②誤

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正解は②でした!

【解説】

クリプトスポリジウムは塩素に対し抵抗性が高い原虫である。

そのため塩素消毒では除去することができず、集団感染を引き起こす可能性がある。

主症状として水溶性下痢や腹痛などを起こす。感染を防ぐためには膜処理や煮沸による除去が有効である。

 

問8 水道法施行規則に基づいてその含有量の下限値が定められている水道水成分はどれか。

①ナトリウム及びその化合物

③残留塩素

③塩化物イオン

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正解は②でした!

【解説】

給水栓における水の残留塩素の基準は、遊離残留塩素が0.1mg/Lもしくは結合残留塩素が0.4mg/L以上である。

ナトリウム及びその化合物に下限値はなく、上限は200mg/L以下である。

塩化物イオンの基準も下限値はなく、上限値は200mg/L以下である。

 

問9 水道水の総硬度を測定する試験法はどれか。

①ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法

②エチレンジアミン四酢酸(EDTA)による滴定法(エリオクロムブラックT法)

③インドフェノール法

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正解は②でした!

【解説】

DPD法は、残留塩素の測定に用いられる。

インドフェノール法はアンモニア態窒素の測定に用いられる。

EDTAによる滴定法はCa2とEDTAのキレート形成作用を利用して総硬度の測定に用いられる。

 

問10 「生活環境の保全に関する環境基準」項目のうち、閉鎖性海域における富栄養化の指標はどれか。

①全リン

②COD(化学的酸素要求量)

③全亜鉛

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正解は①でした!

【解説】

窒素やリンなどの栄養塩類が増加し、植物性プランクトンが異常増殖して生物生存量の多い除隊になることを富栄養化という。

そのため全リン、全窒素が閉鎖性海域において富栄養化の指標となっている。

 

問11 水の塩素消毒において、塩素消費量を与えるイオンとして正しいものはどれか。

①アンモニウムイオン(NH4)

②鉄(Ⅱ)イオン(Fe2)

③硝酸イオン(NO3-)

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正解は②でした!

【解説】

水の塩素消毒において無機還元性物質が含まれている場合、塩素と速やかに反応する。

従って還元性を示す鉄(Ⅱ)イオン(Fe2)は塩素消費量を増加させる。

これらの無機還元性物質と塩素が反応している間は残留塩素は検出されないが、反応が終わると塩素注入量に従って残留塩素が増大する。

この残留塩素が初めて検出される点が塩素消費量である。

 

問12 アミンやフミン質等が含まれている水を塩素消毒した際に生成する副生成物はどれか。

①クロロホルム

②クロロフェノール

③トリクロロエチレン

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正解は①でした!

【解説】

クロロホルムはトリハロメタンのうち、最も多く存在している。

ろ過などによって除去できなかったフミン質などの反応によって生成する発がんの疑いがある物質である。

クロロフェノールはフェノール類を含む水を塩素消毒することで発生する。

トリクロロエチレンは油脂の溶解や抽出、金属の洗浄、ドライクリーニングなどに広く使われていた物質である。

アミンやフミン質が含まれている水を塩素消毒した際に生成するものではない。

 

問13 閉鎖性海域の富栄養化によって、ラン藻類などの植物プランクトンが異常増殖して、海面が赤色から褐色となった状態をなんというか。

①水の華

②アオコ

③赤潮

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正解は③でした!

【解説】

赤潮は食塩濃度の高い閉鎖性水域で起こりやすく、水の華やアオコは食塩濃度の低い閉鎖性水域(湖沼やダム湖)で起こりやすい。

どちらも植物プランクトンが異常増殖する。

植物プランクトンは日中は光合成を行って酸素を供給するが、夜間に呼吸を行って溶存酸素を大量に消費するため魚介類が死ぬことがある。

 

問14 塩素処理に関する記述のうち正しいものはどれか。

①次亜塩素酸はpH8~10で殺菌力が最大となる。

②原水に塩素を注入しても、残留塩素濃度が上昇しない場合がある。

③HClOの殺菌力はその還元作用に基づく。

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正解は②でした!

【解説】

①誤。pH4~5で殺菌力は最大となる。

②正。原水中に還元性物質が含まれると、添加した塩素がそれらによって消費されることにより、残留塩素濃度が上昇しない場合がある。

③誤。HClOの殺菌力は酸化作用に基づく。

 

問15 水道法施行規則に基づいてその含有量の下限値が定められている水道水成分はどれか。

①塩化物イオン

②残留塩素

③カルシウム

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

病原菌による汚染を防ぐため、給水栓における残留塩素の基準は、遊離残留塩素が0.1mg/L(結合残留塩素の場合は0.4mg/L)以上である。

塩化物イオンやカルシウムには下限値は設定されていない。

 

問16 ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)法による水道水中の残留塩素の測定において、DPDと速やかに反応して赤色を呈するのはどれか。

①HClO

②NH2Cl

③NHCl2

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

水中の遊離残留塩素は(HClO、ClO-)はDPD試薬と速やかに反応する。

全残留塩素は反応促進剤のヨウ化カリウムを加え2分間放置後に吸光度を測定することで求められる。

結合残留塩素は、全残留塩素濃度と遊離残留塩素濃度の差から求められる。

 

問17 学校薬剤師が採水の現場で測定すべき項目はどれか。

①大腸菌

②一般細菌

③臭気

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正解は③でした!

【解説】

臭気と遊離残留塩素は学校薬剤師が採水の現場で測定すべき項目である。

臭気は官能法などにより測定する。

残留塩素はDPD法で測定する。

なお、残留塩素は分解されやすいので、採水後ただちに測定しなければならない。

 

問18 海水浴場における水質検査の項目で薬剤師が検査すべき項目として正しいものはどれか。

①一般細菌数

②塩化物イオン濃度

③化学的酸素要求量(COD)

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

化学的酸素要求量は水浴場の水質判定基準の1つである。

一般細菌数や塩化物イオン濃度は水道水質基準の1つである。

ほかに薬剤師が検査すべき項目としてはふん便性大腸菌群数がある。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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