衛生

衛生:水環境①(18問)

問1 原水の比較に関する記述のうち正しいものはどれか。

①地表水は地下水に比べて有機物が少ない。

②地下水は地表水に比べて遊離炭酸が多い。

③地表水は地下水よりも硬度が高い。

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正解は②でした!

【解説】

①誤。地表水は地下水よりも有機物が多い。

②正。

③誤。地下水は無機物が多いため硬度も地表水よりも硬度が高い。

 

問2 緩速ろ過システムに関する記述のうち誤っているものはどれか。

①自然に浄化能力を利用して、原水を3~6m/日の遅い速度で濾過するシステムである。

②砂層表面に生物ろ過膜ができるため、有機物の除去率が高い。

③薬品を使用するため安全な浄水ができる。

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正解は③でした!

【解説】

①正。時間がかかるため、大量の水を得るには広い敷地を必要とする。

②正。

③誤。薬品を使用しないので安全な浄水ができる。

 

問3 薬品沈殿を行う際に凝集剤として使用されているものはどれか。

①ポリビニルアルコール

②ポリ塩化アルミニウム

③硫酸バリウム

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正解は②でした!

【解説】

凝集剤によって生成した水酸化アルミニウムコロイドは正電荷を持っており、負電荷を持つ懸濁粒子を電気的に中和して凝集塊(フロック)を形成する。

 

問4 残留塩素の安定性について高い順に並べたものはどれか。

①HClO>ClO>クロラミン

②クロラミン>HClO>ClO

③クロラミン>ClO>HClO

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正解は③でした!

【解説】

クロラミンは結合残留塩素とも呼ばれ、遊離残留塩素より殺菌効果は弱い。

クロラミンはNH2Cl、NHCl2、NCl3をまとめてクロラミンと言うが、通常NH2Cl、NHCl2の合計量を結合残留塩素という。

殺菌力は安定性とは逆になるので知っておこう。

 

問5 塩素消毒に関する基準で通常、遊離型残留塩素は何mg/L以上満たす必要があるか。

①0.01mg/L以上

②0.1mg/L以上

③1.0mg/L以上

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正解は②でした!

【解説】

通常の水は遊離型の場合0.1mg/L以上、結合型の場合は0.4mg/L以上のうちどちらかを満たしている必要がある。

それとは別に病原微生物などによる汚染の疑いのある水では、遊離型は0.2mg/L以上、結合型は1.5mg/L以上の塩素濃度のうちどちらかを満たしている必要がある。

 

問6 工業排水由来のフェノール類を塩素処理すると生成する異臭物質はどれか。

①トリハロメタン

②ミクロシスチン

③クロロフェノール

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正解は③でした!

【解説】

トリハロメタンは水中の不民執を塩素処理することで生成する変異原性、発がん性物質である。

ミクロシスチンは富栄養化の際、ラン藻類が産生(肝臓)毒素である。

これは通常の塩素消毒によって除去することができる。

 

問7 富栄養化の際、ラン藻類や放射菌などの微生物が産生するかび臭物質でないものどれか。

①ジュオスミン

②2-メチルイソボルネオール

③クロロフェノール

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正解は③でした!

【解説】

クロロフェノールはフェノール類を塩素処理すると生成する物質であり、異臭を発するが、カビ臭物質ではない。

 

問8 フミン質に関する記述のうち誤っているものはどれか。

①緩速ろ過法の生物ろ過膜で除去できる。

②活性炭処理で除去できる。

③落ち葉などに由来する褐色の水溶性有機物である。

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正解は①でした!

【解説】

①誤。緩速ろ過法の生物ろ過膜では除去できない。

②正。活性炭処理で除去することができる。

③正。濃度が高いと色度が高くなる。

 

問9 水道法による水道水の水質基準において検出されないこととされている項目はどれか。

①一般細菌

②大腸菌

③水銀及びその化合物

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

一般細菌の基準値はコロニー数が100以下/mL、水銀及びその化合物は0.0005mg/L以下である。

これらの基準値を覚える必要はないが、検出されてはならない項目はよく問われるのでしっかりと押さえておこう。

 

問10 水道水の試験法に関して一般細菌を測定する試験法はどれか。

①標準寒天培地法

②特定酵素基質培地法

③TOC分析計による測定

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正解は①でした!

【解説】

標準寒天培地法では1mLの検水をペトリ皿にとり、加熱溶解して45-50℃に保った標準寒天培地15mLを加えて十分に混合し、培地が固まるまで静置する。

その後ペトリ皿を逆さにして35-37℃の恒温槽で22-26時間培養する。

水質基準では検水1mLあたり100コロニー以下の基準値となっている。

 

問11 特定酵素基質培地法で4-メチルウンベリフェリル-β-D-グルクロニド(MUG)が加水分解されたときに生じる4-メチルウンベリフェロンは何色の蛍光を示すか。

①赤色

②黄色

③青色

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

特定酵素基質培地法は大腸菌の有無を調べる方法であり、大腸菌に特有のβ-グルクロニダーゼ活性によってMUGが加水分解されたときに生じる4-メチルウンベリフェロンの青色蛍光を測定する。

 

問12 アンモニア態窒素の測定法として正しいものはどれか。

①インドフェノール法

②エリオクロムブラックT法

③DPD法

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

エリオクロムブラックT法は硬度の測定法である。

DPD(ジエチル-p-フェニレンジアミン)法は残留塩素の測定法である。

 

問13 下水処理の過程の二次処理で除去するのは何か。

①浮遊物質

②有機物

③NやPなど

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

まず一次処理では沈殿、ろ過などの物理的処理により、比重の大きい浮遊物質などを除去する。

二次処理では好気性微生物による生物学的処理によって有機物を除去する。

三次処理では窒素やリンなどの栄養塩を除去する。

 

問14 好気性微生物によるBODの除去で浮遊生物法に分類されるものはどれか。

①活性汚泥法

②散水ろ床法

③接触曝気法

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

浮遊生物法には活性汚泥法とオキシデーションディッチ法があり、生物膜法には散水ろ床法と接触曝気法、回転円盤法がある。

特にオキシデーションディッチ法は我が国の小規模(処理水量5000m3未満/日)な下水処理場で最も多く用いられている二次処理法で活性汚泥を用いる。

 

問15 飲料水の残留塩素の測定法はどれか。

①特定酵素基質培地法

②溶液伝導率法

③ジエチル-p-フェニレンジアミン法

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

特定酵素基質培地法は大腸菌の検査方法である。

溶液伝導率法は二酸化硫黄の測定法である。

飲料水中の残留塩素はジエチル-p-フェニレンジアミン法(DPD法)で測定する。

 

問16 富栄養化に関与する植物プランクトンが増殖する際の制限因子はどれか。

①フッ素

②リン

③炭素

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

窒素やリンは植物プランクトンが増殖する際の制限因子であり、これらの栄養塩類の濃度が上昇することにより異常増殖が引き起こされ、アオコの発生や赤潮による魚介類の死滅が生じる。

窒素やリンは三次処理で除去する。

 

問17 人の健康の保護に関する環境基準(河川、湖沼、海域、地下水)において検出されないこととされているものはどれか。

①鉛

②アルキル水銀

③カドミウム

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

環境基本法による水質汚濁に係る環境基準は人の健康の保護並びに環境の保全を目的として定められている。

環境基準はあくまでも改善目標であり、罰則に関する規定はない。

全シアン、アルキル水銀、PCBは検出されないこととされているので覚えておこう。

 

問18 塩素注入量に対する残留塩素の変動に不連続点が認められる水はどれか。

①純粋

②アンモニアを含む水

③亜硝酸塩を含む水

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

不連続点は、結合残留塩素から遊離残留塩素に変化する点である。

そのため塩素と反応するアンモニア、アミン類を含んでいる水に不連続点が認められる。

硫化物、Fe2、亜硝酸塩などの還元性物質を含んでいる水は塩素を注入しても残留塩素は認められない。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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