薬剤

薬剤:プロドラッグ(10問)

問1 脂溶性を増大させて消化管吸収を促進させたプロドラッグはどれか。

①エチニルエストラジオール

②バルガンシクロビル

③アムホテリシンB

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正解は②でした!

【解説】

①誤。エチニルエストラジオールは、肝臓で容易に分解されてしまうエストラジオールのために、肝臓での初回通過効果を回避する目的でプロドラッグ化された。

②正。バルガンシクロビルはガンシクロビルの消化管吸収を促進させるため、アミノ酸であるバリンとのエステル化をしたものである。

③誤。アムホテリシンBはリポソームに含有されることで、真菌へのターゲティング、生体への副作用を軽減することを目的としたDDS製剤である。

 

問2 エリスロマイシンのドライシロップ製剤はプロドラッグ製剤である。その目的はどれか。

①溶解性の向上

②分解の抑制

③吸収の促進

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正解は②でした!

【解説】

エリスロマイシンは酸性条件下で非常に不安定であり、経口投与では胃酸によって分解されてしまう。

そこで、エリスロマイシンのドライシロップ製剤は胃内での分解抑制を目的として酸性条件下での安定性を獲得している。

 

問3 消化管障害の軽減を目的としたプロドラッグはどれか。

①カンデサルタンシレキセチル

②バラシクロビル

③アセメタシン

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正解は③でした!

【解説】

①誤。カンデサルタンシレキセチルは、カンデサルタンの吸収改善を目的としたプロドラッグである。

②誤。バラシクロビルはアシクロビルにバリンを結合させ、消化管吸収を改善したプロドラッグである。

③正。アセメタシンはインドメタシンをグリコール酸でエステル化したもので、インドメタシンの消化管障害を改善したプロドラッグである。

 

問4 プロドラッグとその目的の組み合わせで正しいものはどれか。

①テモカプリル-標的細胞への選択制

②ドキシフルリジン-単純拡散の促進

③インドメタシンファルネシル-消化管障害の改善

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正解は③でした!

【解説】

①誤。テモカプリルは脂溶性を高めることで、吸収性を改善したプロドラッグである。

​②誤。ドキシフルリジンはフルオロウラシルのプロドラッグであり、主要組織への選択制を目的としている。

③正。インドメタシンファルネシルは、親化合物であるインドメタシンの消化管障害を改善することを目的としている。

 

問5 テガフールのプロドラッグ化の目的はどれか。

①作用持続

②毒性軽減

③吸収改善

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正解は①でした!

【解説】

テガフールはフルオロウラシルの作用の持続を目的としたプロドラッグ製剤である。毒性の軽減や、吸収改善を目的としたものではない。

更に改良されたカペシタビン(製品名:ゼローダ)もある。

 

問6 脳への移行性を高めることを目的としたプロドラッグはどれか。

①アシクロビル

②レボドパ

③ロキソプロフェンナトリウム

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正解は①でした!

【解説】

①誤。アシクロビルは抗ウイルス効果を示す薬物だが、吸収性が悪く、経口投与でのBAは著しく低い。そこで、本剤をバリンでエステル化したバラシクロビルにより、吸収性の改善が行われた。すなわちアシクロビルはプロドラッグではなく、親化合物である。

②正。レボドパはパーキンソンの治療に使用される薬物であり、期待される薬理作用は、脳へ移行した後、ドパミンに変換されて発揮される。ドパミンでは脳への移行性が制限されるため、トランスポーターにより脳への移行性の高いレボドパ製剤が使用されている。

③誤。ロキソプロフェンナトリウムは肝臓で代謝を受けて薬理作用を発揮する。これにより、経口投与時の胃腸障害の副作用を軽減することを目的としている。

 

問7 大腸指向性を持たせたプロドラッグはどれか。

①ランソプラゾール

②メチルテストステロン

③サラゾスルファピリジン

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正解は③でした!

【解説】

①誤。ランソプラゾールは作用発現部位である、胃壁細胞への選択制を高めたプロドラッグである。

②誤。メチルテストステロンは、肝臓で分解されやすいテストステロンの経口投与を可能としたプロドラッグである。

③正。サラゾスルファピリジンは、大腸指向性を持たせたプロドラッグである。アゾ還元酵素により遊離する5-アミノサリチル酸が標的部位で薬効を発揮する。

 

問8 プロドラッグに関する記述のうち誤っているものはどれか。

①組織選択制をもたせることによる副作用の軽減

②循環系に入ると速やかに不活化されることで全身性の副作用の軽減

③分子構造の一部を装飾し、安定性を向上させる

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

アンテドラッグに関する記述である。

アンテドラッグとは、標的部位で薬理作用を示すが、循環系に入ると失活されて全身性の副作用を軽減することを目的としたものである。

代表的な製剤にはステロイド外用薬などがある。

 

問9 フルオロウラシルのプロドラッグの構造として正しいものはどれか。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。インドメタシンファルネシルの構造であり、インドメタシンのプロドラッグである。

②正。ドキシフルリジンの構造であり、フルオロウラシルの構造である。構造式を問う問題は国家試験でも増えているので、ヌクレオチドの塩基の構造は覚えておく必要がある。

③誤。カンデサルタンシレキセチルの構造であり、カンデサルタンのプロドラッグである。

 

問10 アシクロビルの吸収改善を目的としたプロドラッグの構造はどれか。

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

①誤。アシクロビルの構造である。構造中にグアニンを持つことはバラシクロビルと共通する。

②誤。ゲムシタビンの構造である。構造中の塩基はグアニンではなく、シトシンを持つ。アシクロビルとは基本構造が異なり、無関係である。

③正。バラシクロビルの構造である。バラシクロビルはアシクロビルとバリンのエステル体であり、バリン側鎖により脂溶性が高まり吸収性を改善したプロドラッグ製剤である。

類薬にはファムシクロビル(製品名:ファムビル)もある。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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