衛生

衛生:異物の体内動態と代謝②(15問)

問1 大量暴露によって主に肝障害を引き起こすのはどれか。

①エチレングルコール

②アクリルアミド

③アセトアミノフェン

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正解は③でした!

【解説】

アセトアミノフェンを大量摂取することによって代謝物が生体高分子と結合し、肝細胞のネクローシスを引き起こすことで肝障害につながる。

 

問2 ヒトの抱合反応に利用されないものはどれか。

①S-アデノシルメチオニン

②アセチルCoA

③メルカプツール酸

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正解は③でした!

【解説】

メルカプツール酸はN-アセチルシステイン抱合体であり、グルタチオン抱合における尿中代謝物である。

 

問3 グルタチオンを構成するアミノ酸はグリシン、グルタミン酸となにか。

①システイン

②アラニン

③トリプトファン

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正解は①でした!

【解説】

グルタチオンはグリシン、システイン、グルタミン酸からなるトリペプチドである。

グルタチオン抱合体は加水分解されてグルタミン酸、グリシンが脱離してできたシステイン抱合体を生成する。

 

問4 メタノール中毒時に毒性軽減のために用いるのはどれか。

①プルシアンブルー

②エタノール

③デフェロキサミンメシル酸塩

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正解は②でした!

【解説】

メタノール中毒時にはエタノールを投与する。

エタノールはアルコール脱水素酵素への親和性がメタノールより高く、メタノールが代謝されることで生じるギ酸の生成を阻害することで毒性を軽減する。

 

問5 シトクロムcオキシダーゼを阻害するものはどれか。

①シアン化合物

②パラチオン

③モノフルオロ酢酸ナトリウム

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正解は①でした!

【解説】

シアン化合物はFe3に対して親和性が高く、ミトコンドリアのシトクロムcオキシダーゼを阻害することで内呼吸を阻害する。

中毒症状としては、頭痛、めまい、嘔吐、不整脈、意識喪失などがある。

 

問6 抱合反応によって一般に水溶性が低下するものはどれか。

①硫酸抱合

②アセチル抱合

③グルクロン酸抱合

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正解は②でした!

【解説】

アセチル抱合を行う酵素には遺伝子多型があり、一般にアセチル化によって水溶性(極性)は低下する。

 

問7 エポキシド、ハロゲン化合物、ニトロ基などを基質とする抱合反応はどれか。

①グルクロン酸抱合

②アセチル抱合

③グルタチオン抱合

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正解は③でした!

【解説】

基質の電子密度が低い部位にグルタチオンが結合し、グルタチオン抱合体となったあと加水分解されシステイン抱合体となる。

システイン抱合体はアセチル化を受け、N-アセチルシステイン抱合体(メルカプツール酸)となる。

 

問8 イソニアジドの代謝に最も関与する抱合酵素はどれか。

①UDP-グルクロノシルトランスフェラーゼ

②アセチルトランスフェラーゼ

③アミノ酸N-アシルトランスフェラーゼ

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正解は②でした!

【解説】

アセチルトランスフェラーゼ(NAT2)には遺伝子多型がある。

日本人にはアセチル化能が低いヒト(slow acetylator)が10%おり、高度に肝障害を発現するため薬物代謝においてアセチル化を受けるような薬物を投与するときには、十分留意しなければならない。

 

問9 ヒトのアミノ酸抱合で主に用いられるアミノ酸はどれか。

①グリシン

②アラニン

③イソロイシン

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正解は①でした!

【解説】

アミノ酸抱合は主にミトコンドリア画分に存在する。

アミノ酸抱合に用いられるアミノ酸は動物によって異なり、ヒトでは大部分がグリシンである。

 

問10 異物代謝の第Ⅰ相反応に最も関与する酵素はどれか。

①シトクロムP450

②カタラーゼ

③シトクロムcオキシダーゼ

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正解は①でした!

【解説】

第Ⅰ相反応は主に酸化、還元、加水分解反応が起こる。

シトクロムP450は酸化や還元を行う酵素であり、異物代謝の第Ⅰ相反応の約80%に関与している。

 

問11 シアンの解毒を行うのはどれか。

①カタラーゼ

②ロダネーゼ

③アミラーゼ

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正解は②でした!

【解説】

シアン化物イオンはロダネーゼ(硫黄転移酵素)によりチオシアン酸イオン(SCN-)に変換され、無毒化される。

 

問12 LD50を求める試験はどれか。

①変異原性試験

②単回投与毒性試験

③反復投与毒性試験

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正解は②でした!

【解説】

単回投与毒性試験とは、被験物質を1回投与し、比較的短期間内に出現する被験物質の生体への影響とともに、おおよその毒性量を求めることを目的とする試験法である。

 

問13 エタノールの代謝に最も関与するシトクロムP450の分子種はどれか。

①CYP1A1

②CYP2C19

③CYP2E1

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正解は③でした!

【解説】

CYP2E1はエタノールの代謝に関与し、飲酒で誘導されるようになる。

お酒を飲んでいたら強くなるといわれるのは飲酒によってこの代謝酵素が誘導されるためである。

 

問14 化審法(化学物資の審査及び製造等の規制に関する法律)において難分解性の評価を行う際に用いられるものはどれか。

①活性汚泥

②マウス

③ミジンコ

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正解は①でした!

【解説】

活性汚泥中の微生物による分解度試験によって行う。

化学物質を分解できるものはどれかという視点で覚えるとわかりやすい。

 

問15 β-グルコシダーゼにより代謝活性化される物質はどれか。

①アフラトキシンB1

②サイカシン

③ベンゾ〔α〕ピレン

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正解は②でした!

【解説】

サイカシンはβ-グルコシダーゼによって代謝活性化され、メチルカチオンとなり発がん性を示す。

ベンゾ〔α〕ピレンやアフラトキシンB1はCYPによってエポキシ化され、代謝活性化される。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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