衛生

衛生:化学物質(乱用薬物)による中毒と処置①(14問)

問1 有機リン系殺虫剤の解毒薬として正しいものはどれか。

①チオ硫酸ナトリウム

②プラリドキシムヨウ化物

③エデト酸カルシウム二ナトリウム

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正解は②でした!

【解説】

プラリドキシムヨウ化物は2-PAM(2-pyridine aldoxime methiodide)と言われ、有機リン剤とコリンエステラーゼのリン酸エステル結合を切る。

チオ硫酸ナトリウムはシアン化物イオンの解毒に用いられる。

エデト酸カルシウム二ナトリウムは重金属(鉛、カドミウムなど)の解毒に用いられる。

 

問2 金属中毒にジメルカプロール(BAL)が使用不可の金属はどれか。

①セレン

②ヒ素

③鉛

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正解は①でした!

【解説】

ジメルカプロールが毒性を増強するためカドミウム、セレン、鉄に対しては使用不可となっている。

ジメルカプロールはヒ素、水銀、鉛などの金属の解毒に用いられる。

 

問3 Wilson病の解毒に用いられる解毒剤として適切なものはどれか。

①ブルシアンブルー

②ペニシラミン

③アトロピン

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正解は②でした!

【解説】

ペニシラミンは重金属と安定な可溶性キレートを形成することで解毒する。

プルシアンブルーは硫酸タリウムの解毒剤であり、アトロピンは有機リン系殺虫剤やカルバメート系殺虫剤の解毒に用いられる。

 

問4 鉄の解毒に用いられるものとして適切なものはどれか。

①プルシアンブルー

②エタノール

③デフェロキサミンメシル酸塩

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正解は③でした!

【解説】

デフェロキサミンメシル酸塩はEDTAより3価の鉄とより安定度の高い可溶性キレート形成するので鉄の解毒に用いられる。

「デ」というのは何かを取り除くという意味で「フェ」は鉄(Fe)に由来にしているので覚えておこう。

 

問5 解毒にN-アセチルシステインが用いられる原因物質はどれか。

①メタノール

②アセトアミノフェン

③水銀

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正解は②でした!

【解説】

N-アセチルシステインはグルタチオンの前駆体であり、タンパク質結合性活性代謝物のグルタチオン抱合を促進して解毒する。

メタノール中毒患者への治療ではエタノールの投与、炭酸水素ナトリウムの投与、葉酸投与や血液透析が行われる。

水銀中毒の解毒にはペニシラミンやジメルカプロールが用いられる。

 

問6 メトヘモグロビン血症の治療に用いられる解毒剤として適切なものはどれか。

①メチレンブルー

②フィゾスチグミン

③フルマゼニル

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正解は①でした!

【解説】

メチレンブルーによってメトヘモグロビンをヘモグロビンに還元する。

フィゾスチグミンは三環系抗うつ薬の解毒に用いられる。

フルマゼニルはベンゾジアゼピン系薬物の解毒に用いられる。

 

問7 カルバメート系殺虫剤の解毒に用いられるものとして正しいものはどれか。

①アトロピン

②2-PAM

③ジメルカプロール

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正解は①でした!

【解説】

アトロピンはコリンエステラーゼ阻害により過剰になったアセチルコリンに拮抗することで解毒を行う。

2-PAMは有機リン系殺虫剤の解毒に使われ、ジメルカプロールは重金属の解毒に用いられる。

 

問8 オピオイドμ受容体遮断作用をもつ薬剤として正しいものどれか。

①フルマゼニル

②メチレンブルー

③ナロキソン

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正解は③でした!

【解説】

ナロキソンはオピオイドμ受容体に競合的に拮抗することによってモルヒネなどの麻薬の解毒に用いられる。

メチレンブルーはメトヘモグロビン血症の解毒に用いられ、フルマゼニルはベンゾジアゼピン系薬物中毒の解毒に用いられる。

 

問9 覚せい剤取締法違反の最も検挙人員が多い年齢層はどれか。

①20歳代

②30歳代

③40歳代

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正解は③でした!

【解説】

年齢層別でみると、長期的には検挙人員及び人口10万人あたりの検挙人員ともに20歳代以下の若年層は大幅な減少傾向、30歳代は減少傾向、40歳代以上は増加傾向で推移している。

40歳代が最も検挙人員が多く、ついで30歳代が多くなっている。

 

問10 シアン化合物の予試験として正しいものはどれか。

①シェーンバイン法

②ラインシュ法

③バイルシュタイン法

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正解は①でした!

【解説】

シェーンバイン法では検液を酒石酸酸性とし、瓶口からグアヤク試験紙を下げた場合、シアン化合物があると試験紙は青変する。

ラインシュ法では水銀やヒ素などを検出する。

バイルシュタイン法はフッ素以外のハロゲンを検出することができる。

 

問11 フェノバルビタールを定性するときに用いる試薬として適切なものはどれか。

①ウラニン試薬

②銅・ピリジン試薬

③ニンヒドリン試薬

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正解は②でした!

【解説】

銅・ピリジン試薬はフェノバルビタールの定性に用いる。

ウラニン試薬はブロモバレリル尿素の定性試験に用い、ニンヒドリン試薬はアミノ酸の定性試験に用いられる。

 

問12 パラコートはハイドロサルファイトナトリウムによって何色になるか。

①赤色

②青色

③黄色

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正解は②でした!

【解説】

NaOHでアルカリ性としてハイドロサルファイトナトリウムをもちいると、パラコートは青色、ジクワットは黄緑色になる。

 

問13 コカインに関する記述のうち正しいものはどれか。

①トロパン骨格を持つ。

②加水分解を受けにくい。

③中枢抑制作用を持つ。

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正解は①でした!

【解説】

①正。

②誤。加水分解を受けやすいため、尿中から未変化体はほとんど見つからない。

③誤。中枢興奮作用を持つ。

 

問14 モルヒネに関する記述のうち誤っているものはどれか。

①大部分はグルクロン酸抱合を受ける。

②アルカロイド試薬とは反応しない。

③グルクロン酸抱合はヒトでは6位水酸基よりも3位水酸基で起こりやすい。

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正解は②でした!

【解説】

①正。

②誤。モルヒネは窒素原子を含んでおり、アルカロイド試薬と反応する。

③正。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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