衛生

衛生:ビタミン、ミネラル(18問)

問1 腸内細菌によって合成されるビタミンはどれか。

①ビタミンA

②ビタミンD

③ビタミンK

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正解は③でした!

【解説】

腸内細菌が合成するビタミンにはビタミンB2、B6、B12葉酸、パントテン酸、ビタミンK、ビオチンがある。脂溶性ビタミンにはA、D、K、EがありビタミンKのみ腸内細菌によって合成される。脂溶性ビタミンはこれDAKE!と覚えよう。

 

問2 欠乏することで夜盲症を引き起こすとされるビタミンはどれか。

①ビタミンD

②ビタミンE

③ビタミンA

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正解は③でした!

【解説】

夜盲症は暗くなると視力が低下する病気でビタミンAの欠乏によって起こる。

ビタミンDの欠乏症として小児ではくる病、成人では骨軟化症が知られている。

ビタミンKの欠乏症は有名ではないが、溶血性貧血や運動失調などを引き起こすとされている。

 

問3 プロトロンビンの合成に関与し、ビタミンK依存性カルボキシラーゼの補酵素として知られるビタミンはどれか。

①ビタミンK

②ビタミンA

③ビタミンC

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正解は①でした!

【解説】

ビタミンKは腸内細菌によって合成されるビタミンで、肝臓でプロトロンビンの前駆体のグルタミン酸残基をγカルボキシル化する酵素の補酵素である。

ほかにもオステオカルシンと呼ばれる骨形成に関与するタンパク質の合成にも関与している。

このオステオカルシンもビタミン依存性カルボキシラーゼによって合成される。

 

問4 ビタミンB1(チアミン)の欠乏症として正しいものはどれか。

①脚気

②皮膚炎

③貧血

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正解は①でした!

【解説】

活性型(補酵素)はTPP(チアミンピロリン酸)と呼ばれ酸化的脱炭酸反応などの補酵素として糖代謝に関与する。

脚気(かっけ)は明治・大正時代に精白米の常食によって起こった心臓と末梢神経の疾患のことである。

他のビタミンB1(チアミン)の欠乏症として眼球運動障害や意識障害を伴うウェルニッケ脳症も有名なので知っておこう。

 

問5 アミノ基転移反応、アミノ酸の脱炭酸反応の補酵素としてアミン酸代謝に関与するビタミンはどれか。

①ビタミンB1

②ビタミンB2

③ビタミンB6

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正解は③でした!

【解説】

アミノ酸代謝と言えばビタミンB6と覚えよう。

ビタミンB6は腸内細菌によって合成されるビタミンなので欠乏症はあまり見られない。

活性型はピリドキサールリン酸(PLP)と呼ばれ、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンなどがありこれらとビタミンB6は同じものという認識を忘れないようにしよう。

ビタミンB1は酸化的脱反応などの補酵素として糖代謝に関与し、ビタミンB2は生体内の酸化還元反応を触媒する酵素の補酵素として作用する。

 

問6 ビタミンB12が分子内に含んでいる金属はどれか。

①鉄

②コバルト

③ニッケル

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正解は②でした!

【解説】

ビタミンB12はコバラミンとも呼ばれメチル基転移反応や分子内転移反応に関与する。欠乏により赤血球合成に異常をきたし巨赤芽球性貧血(悪性貧血)を起こす。

ビタミンB12は胃の壁細胞から分泌される内因子と結合し小腸から吸収されるので、胃を切除した患者などでは欠乏症をきたしやすい。

コバラミンのコバはコバルトのコバと覚えよう。

 

問7 メチル基やホルミル基などの(一炭素単位)の転移反応における補酵素として働くものはどれか。

①葉酸

②ナイアシン

③ビオチン

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正解は①でした!

【解説】

一炭素単位の転移反応における補酵素と言えば葉酸と覚えよう。

ナイアシンは生体内の酸化還元反応に関与する。ニコチン酸とニコチンアミドを総称してナイアシンという。ビオチンはカルボキシラーゼの補酵素として炭酸固定反応に関与する。

 

問8 生卵白に含まれ、生卵白を大量に摂取するとビオチンの吸収を阻害するタンパク質はどれか。

①カゼイン

②ペプシン

③アビジン

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

生卵白に含まれるアビジンはビオチンを強く結合しビオチンの吸収を阻害する。

しかしビオチンは腸内細菌によって合成されるビタミンなので欠乏症は起こりにくい。

カゼインは牛乳やチーズなどに含まれるリン酸タンパクの一種、ペプシンは胃で働くタンパク分解酵素である。

 

問9 パントテン酸の役割として正しいものはどれか。

①アシル基転移反応

②脱炭酸反応

③ホルミル基転移反応

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正解は①でした!

【解説】

パントテン酸は糖代謝、脂質代謝、アミノ酸代謝などでさまざまなカルボン酸を活性化し、アシル基転移反応に関与している。

またパントテン酸は腸内細菌によって合成されるため欠乏症は起こりにくい。活性型はコエンザイムA(CoA)。

 

問10 ビタミンCの欠乏症として正しいものはどれか。

①白血病

②血友病

③壊血病

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

ビタミンCは強い還元力を持ち、水溶性の抗酸化物質として活性酸素の除去を行う。

またコラーゲンの立体構造を作るために必要なプロリンとリジンの水酸化にビタミンCが必要とされている。

そのため壊血病ではコラーゲンの3重らせん構造が構築できなくなり、血管壁がもろくなり血管から容易に出血する。

ビタミンCの別名はL-アスコルビン酸と呼ばれる。覚えるコツとして壊血病の英語名はscurvy(スコルビー)であり、スコルビー≒アスコルビー→アスコルビン酸と覚えよう。

 

問11 人体を構成している主要元素は酸素、炭素、水素、あと一つはどれか。

①リン

②窒素

③カルシウム

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正解は②でした!

【解説】

まず人体の構成成分を考えてみよう。

6割から7割は水分でできているため酸素と水素は容易に想像できる。その次に多いものがタンパク質である。タンパク質の構成単位であるアミノ酸の基本構造を思い返そう。

炭素を中心にカルボキシル基、水素、側鎖、そしてアミノ基があったはずだ。

そのためあと一つの元素は窒素だと想像できるだろう。

 

問12 必須微量元素のうち最も含有量の多い元素はどれか。

①鉄

②亜鉛

③マグネシウム

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正解は①でした!

【解説】

必須微量元素とはヒト体内での含有量がマグネシウムより少なく、1日の必要量が100mg以下であり、不足すると欠乏症が現れるものをいう。

鉄はヘモグロビンの酸素運搬能に大きく寄与しているのでおさえておこう。

 

問13 必須元素のうち含有量が約1.3kgの元素はどれか。

①鉄

②カルシウム

③ナトリウム

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正解は②でした!

【解説】

カルシウムの99%はヒドロキシアパタイトとして骨や歯、0.9%は組織細胞内に、残り0.1%は体液に存在している。

カルシウムの吸収を促進する因子としてカゼインホスホペプチド、吸収を阻害する因子として、穀類などに含まれるフィチン酸やほうれん草やコーヒーなどに含まれるシュウ酸などがあることも知っておこう。

 

問14 過剰摂取が高血圧のリスク要因となり胃がんのプロモーターとしても知られている元素はどれか。

①Na

②Ca

③S

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

ナトリウムの過剰摂取は高血圧のリスク要因となる。日本における高血圧患者は約4300万人とされており、もっとも患者数の多い生活習慣病とされている。

お寿司などを食べるときに使う醤油などにも多くの食塩が含まれている。

また薄口しょうゆと普通の醤油では薄口しょうゆの方が塩分量が多いことはちょっとした雑学として使えるので知っておこう。

 

問15 欠乏することで味覚障害や創傷治癒遅延を起こす元素はどれか。

①Mo

②Zn

③Mn

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

亜鉛が欠乏すると味覚障害や創傷治癒遅延、皮膚炎、発達障害などを引き起こす。

褥瘡の治療などでは亜鉛を補充することで傷の治りをサポートする。亜鉛は生体内で炭酸デヒドラターゼ、アルコールデヒドロゲナーゼ、スーパーオキシドジスムターゼ、カルボキシペプチダーゼの成分として有名なので知っておこう。

 

問16 グルタチオンペルオキシダーゼの成分である元素はどれか。

①Se

②Co

③Cr

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

セレンはグルタチオンペルオキシダーゼ(過酸化物分解酵素)やヨードチロニン(脱ヨウ素酵素)の成分である。

セレンの欠乏症には心筋障害、爪の白色化、筋肉の疼痛などがあり、過剰症には脱毛や爪の脱落などがある。

コバルトはビタミンB12の構成成分、クロムは耐糖因子として知られている。

 

問17 栄養素に関する以下の記述のうち正しいものはどれか。

①トコフェロールは主にカルシウム代謝物の調整を行う働きがある。

②セルロプラスミンは、体内で銅の輸送に関与するタンパク質である。

③カルシウムの体内総重量は、ナトリウムの体内総重量より少ない。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。トコフェロールは植物油の中に多く含まれ、不飽和脂肪酸の酸化防止に働く。

②正。セルロプラスミンは銅と結合し、銅の輸送にかかわる。

③誤。カルシウムは骨の構成成分でもあるのでナトリウムよりも総重量は多い。

 

問18 キサンチンオキシダーゼの構成元素として知られているのはどれか。

①Mo

②Zn

③Mn

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

モリブデンはキサンチンオキシダーゼの構成元素であり、豆類や肝臓などに含まれる。通常の食生活では欠乏症になることはないとされている。

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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