病態・薬治

病態・薬治:生殖器系疾患(10問)

問1 尿道炎を起こす起炎菌として誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 淋菌

② クラミドフィラ

③ 黄色ブドウ球菌

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正解は③でした!

【解説】

男性と女性で尿道炎を起こす頻度が大きく異なる。

男性の場合、同性愛者でない限りは、解剖学的問題(前立腺炎など)、免疫学的問題(HIV感染など)が背景にあることが多い。

性感染症の起炎菌が尿道炎の起炎菌になることが多く、淋菌やクラミドフィラ、大腸菌が頻度としては多い。黄色ブドウ球菌は尿道炎を始め、尿路感染症の原因にはなり得ない。

 

問2 前立腺癌の腫瘍マーカーとして、正しいものを次の中から1つ選べ。

① SCC

② PSA

③ CA19-9

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正解は②でした!

【解説】

①誤。 食道癌など扁平上皮癌のマーカーである。

②正。 前立腺癌のマーカーである。

③誤。 膵癌や胆道癌のマーカーである。

 

問3 ターナー症候群を表す染色体として正しいものを次の中から1つ選べ。

① XXXY

② XX

③ X

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正解は③でした!

【解説】

①誤。 クラインフェルター症候群を表す染色体の組み合わせである。他にもXXYやXXXXYなどを示すことがある。

②誤。 正常な女性の染色体である。

③正。 ターナー症候群を表す染色体である。X染色体が1本しかない事により、低身長や第二次性徴の欠如などが認められる。

 

問4 ヒトパピローマウイルスにより発症するものを次の中から1つ選べ。

① 子宮筋腫

② 子宮頸癌

③ 子宮体癌

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正解は②でした!

【解説】

①誤。 子宮平滑筋の良性腫瘍で生殖年齢の20%以上に発生し、閉経後には退縮するエストロゲン依存性の腫瘍である。治療にはブセレリンやリュープロレリンなどのLH-RH誘導体を用いる。

②正。 子宮頸癌はヒトパピローマウイルスが原因で発症する扁平上皮癌である。予防にはヒトパピローマウイルスワクチンを接種する。

③誤。 エストロゲン依存性の癌である。腺癌であり、CA125の上昇を認める。

 

問5 妊娠関連の次の記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 不妊とは、出産を希望している夫婦が、一定期間以上性生活を行っているにもかかわらず1年以上妊娠しない状態を指す。

② 異常妊娠の中に、妊娠高血圧症候群があり、高血圧、タンパク尿、浮腫などを呈する。

③ 微弱陣痛では、陣痛を促進する目的でオキシトシンが投与される。

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正解は①でした!

【解説】

①誤。 妊娠しない期間は「2年以上」と定義されている

②正。 正しい記述である。異常妊娠には、他に妊娠悪阻・流産・子宮外妊娠・早産・常位胎盤早期剥離・前置胎盤などがある。

③正。 正しい記述である。オキシトシン以外にはジノプロストを用いる。

 

問6 次の記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 18歳以降でも月経が開始されない状態を、原発性無月経という。

② 月経困難症では、月経中に強い痛みがおき、イライラ、頭痛、食欲不振などを伴う。

③ 乳腺炎の原因はウイルスであることがほとんどであり治療は対症療法である。

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正解は③でした!

【解説】

①正。 正しい記述である。

②正。 正しい記述である。NSAIDsや低用量ピルなどを用いて治療する。

③誤。 乳腺炎の原因は細菌感染であることが多い。起炎菌は黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が多い。乳汁の鬱滞がある場合は、適切な抗菌薬を投与しても治療は奏功しないので、マッサージなどで母乳を絞り出し鬱滞を改善させる必要がある。

 

問7 前立腺肥大症の治療薬として誤っているものを次の中から1つ選べ。

① シロドシン

② デュタステリド

③ ビカルタミド

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正解は③でした!

【解説】

①正。 α受容体を遮断し、前立腺平滑筋を弛緩させて尿道を広げる。

②正。 テストステロンの活性化を阻害する事により肥大した前立腺を縮小させる。男性型脱毛症(AGA)にも使用される。

③誤。 アンドロゲン受容体遮断薬であり、男性ホルモン過剰により増殖する前立腺癌に奏功する。前立腺肥大症には用いない。

 

問8 前立腺癌の特徴として誤っているものを1つ選べ。

① 予後は良い

② 進行は比較的遅い

③ 転移しにくい

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正解は③でした!

【解説】

①正。 5年相対生存率はステージⅢまでは100%、ステージⅣでも64%と予後が良い。

②正。 進行が比較的遅いため、予後も悪くないと考えられる。

③誤。 前立腺がんでは骨、肺、リンパ節への転移が多いとされている。

 

問9 子宮頸癌の治療についての記述のうち正しいものを次の中から2つ選べ。

① 初期から転移を起こしやすく、手術適応はほとんどない。

② 放射線療法を行うと治癒の確率が高まる。

③ 化学療法ではシスプラチンをベースにすることが多い。

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正解は②と③でした!

【解説】

①誤。 ステージⅡまでは手術適応で、根治が望める。

②正。 ステージⅢ以上の進行癌に放射線治療の適応となる。扁平上皮癌は放射線療法の効果が高い。

③正。 癌末期あるいは再発予防を目的として化学療法を行う。シスプラチンを用いる理由としては、単独でも効果が認められることはもちろんのこと、放射線増感作用があり放射線治療と合わせる事によりさらなる効果が期待できる。

 

問10 子宮体癌の治療において、術後の0〜Ⅱ期に行われる治療方法として正しいものを次の中から全て選べ。

① 放射線療法

② 化学療法

③ ホルモン療法

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正解は①と②でした!

【解説】

①正。 術後の再発防止のために用いられるほか、進行癌に実施される。

②正。 術後の再発防止に用いられる。転移しているステージⅢ〜Ⅳの癌に対して行われる。AP療法(ドキソルビシン+シスプラチン)が標準的化学療法である。

③誤。 ごく初期または他の臓器に転移のある場合、再発した場合に用いられる。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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