病態・薬治

病態・薬治:消化器疾患②(13問)

成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア

問1 急性膵炎の病態・治療のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① アルコールの多飲が原因になる事がある。

② 膵臓の自己消化が起こるが痛みは軽度である事が多い。

③ 治療の前提は絶食・絶飲である。

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正解は②でした!

【解説】

①正。 記述の通りである。アルコール多飲は全体の35〜40%を占め、男性に多い傾向がある。

②誤。 急性膵炎では膵臓の自己消化のため激痛が起こる。

③正。 記述の通りである。絶食・絶飲の状態で薬物療法を行う。持続点滴にて呼吸、循環動態の維持改善を行い、同時に疼痛緩和を行う。

 

問2 急性膵炎の薬物治療において、使用される製剤(薬剤名)として誤っているものを次の中から2つ選べ。

① アンペック(モルヒネ)坐剤

② 注射用エフオーワイ(ガベキサート)

③ ガスター(ファモチジン)注

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正解は①と③でした!

【解説】

①誤。 急性膵炎時の鎮痛薬の投与は非経腸的に行われる。消化管への刺激を避けるためである。急性膵炎ではオピオイドを用いることはあるが、経静脈的である。

②正。 ガベキサートは膵臓の消化酵素を阻害し膵臓が自己消化されるのを防ぐ。半減期が短く持続点滴が必要になる。

③誤。 理論的には胃酸の分泌を抑えることで、膵外液の分泌を抑えられるが、システマティックレビューによれば急性膵炎の合併症や疼痛持続時間の改善効果は認められていない。急性膵炎ガイドラインでも、消化管出血のリスクがなければ使用すべきではないとされている。

 

問3 慢性膵炎の非代償期についての記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 消化吸収不良が起こる。

② 血糖値が上昇する。

③ 背部痛が出現・増大する。

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正解は③でした!

【解説】

①正。 膵外分泌が障害されるため、消化が十分にできなくなる。

②正。 膵内分泌が障害されるため、インスリンの分泌不全から血糖値が上昇する。

③誤。 疼痛は間欠期には認められるが、非代償期には通常認められても間欠期に比べて軽減している事が多い。

 

問4 急性胆嚢炎の特徴についての記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 原因は細菌感染がほとんどであり、起炎菌で最も頻度の高いものはインフルエンザ菌である。

② 上行感染と下行感染があり、特に重要なのは上行感染である。

③ 三大主徴は高熱、右上腹部痛、黄疸である。

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正解は①でした!

【解説】

①誤。 胆道に細菌が侵入し感染が起こる事が原因である。起炎菌としては大腸菌がもっとも多く、エンテロバクターが大腸菌に次ぐ。グラム陰性桿菌が全体の60〜70%を占める。治療には広域ペニシリンを用いる。

②正。 記述の通り。感染経路には上行感染(十二指腸→総胆管→胆嚢)と下行感染(肝内胆管→胆嚢)があり上行感染が重視される。

③正。 発熱(高熱)、右上腹部痛、黄疸が三大主徴である。(Charcot三徴)

 

問5 クローン病についての記述のうち正しいものを次の中から1つ選べ。

① 消化管全体を侵す原因不明の病変であり、病変は粘膜でとどまることが多い。

② 典型的な症状としては、腹痛、下痢、発熱などが挙げられる。

③ 治療の第一選択は薬物療法であり、プレドニゾロンやメサラジンが用いられる。

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正解は②でした!

【解説】

①誤。 クローン病は回腸・盲腸付近に好発するが、消化管全体をおかす病変である。病変は粘膜のみではなく、腸壁全体に及び、発熱、腹痛を引き起こす。20代を中心とする若者世代に好発する。

②正。 典型症状として、腹痛(回盲部痛)、慢性下痢、発熱、肛門部病変(痔瘻)が四大症状である。

③誤。 クローン病の治療の第一選択は栄養療法である。経腸成分栄養法と中心静脈栄養により行う。薬物療法は第二選択であり、プレドニゾロンやメサラジン、生物学的製剤を用いる。

 

 

問6 潰瘍性大腸炎についての記述のうち正しいものを次の中から1つ選べ。

① 原因は大腸菌による感染である事が多い。

② 病変は大腸全体に及ぶが、粘膜や粘膜下層に限られる。

③ 症状の主体は下痢である。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。 原因ははっきりしていないが、血清中に抗大腸粘膜抗体が検出されることから自己免疫疾患と考えられている。20代の発症がもっとも多く、次いで30代、40代となる。

②正。 記述の通りである。びらんや潰瘍が認められるが、病変が粘膜、粘膜下層までに限られる。平滑筋層まで病変が及ぶクローン病との決定的な違いである。

③誤。 症状の主体は持続・反復性の粘血便、腹痛である。

 

問7 潰瘍性大腸炎の治療薬として正しいものを次の中から1つ選べ。

① ロキソプロフェン

② サラゾスルファピリジン

③ エタネルセプト

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正解は②でした!

【解説】

①誤。 ロキソプロフェンは消化性潰瘍を誘発するので潰瘍性大腸炎の治療に用いることはできない。

②正。 サラゾスルファピリジンは大腸の腸内細菌によって還元され、スルファピリジンと5-アミノサリチル酸に分解される。5-アミノサリチル酸が大腸の局所に留まり抗炎症作用を発揮する。

③誤。 中等症以上の潰瘍性大腸炎ではステロイド薬が用いられる。ステロイド治療にも抵抗性を示すような難治例に対して生物学的製剤が適用される。エタネルセプトに潰瘍性大腸炎を抑える働きは期待できない。インフリキシマブ、アダリムマブ、ゴリムマブなどが用いられる。

 

 

問8 過敏性腸症候群の病態・治療についての記述のうち正しいものを次の中から1つ選べ。

① 典型的な症状に便通異常、腹痛などがある。

② 思春期の女性に多く、原因は自己免疫疾患である。

③ 治療には副腎皮質ステロイドを用いる。

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正解は①でした!

【解説】

①正。 記述の通りである。症状はあるが、腸管の気質的病変は認めない。

②誤。 好発年齢は10代であり女性に多い。原因は心的ストレスである。40代の男性にも多い。

③誤。 心因的要因が大きく、食事や生活習慣を見直すことが大切である。治療薬には抗不安薬のエチゾラムなどで心因的な要因を改善させるほか、消化器に対しては、ポリカルボフィルやラモセトロンなどを用いる。

 

問9 食道癌についての記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 癌の種類は扁平上皮癌がほとんどである。

② 危険因子にタバコ、アルコール、逆流性食道炎などが挙げられる。

③ 転移しやすい癌であり、治療の第一選択は化学療法である。

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

①正。 ほとんどが扁平上皮癌であり胸部中央食道に発生する事が多い。

②正。 食道に刺激を与える胃酸の逆流やタバコ、アルコール、熱い飲み物などは食道癌のリスク因子となる。

③誤。 早期であれば治療の第一選択は内視鏡的に癌を切除する外科的治療である。初期の段階から化学療法が第一選択になることはない。

 

問10 胃癌についての記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 主たる原因としてヘリコバクター・ピロリ菌による感染が挙げられる。

② 消化管出血は稀である。

③ 化学療法を行う際にはフッ化ピリミジン系の薬剤を用いる。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①正。 ヘリコバクター・ピロリ菌により慢性萎縮性胃炎を起こすと、炎症部位が胃がんの発生の温床となる。ヘリコバクター・ピロリ菌に感染していた場合は、適切な治療により除菌しておくと胃癌のリスクは下がる。

②誤。 胃癌はびらんや潰瘍を形成し出血を起こす事がある。

③正。 早期の胃癌では外科的または内視鏡的に切除するのが基本であるが、進行していた場合は化学療法の適応になる。化学療法での標準的治療にはフッ化ピリミジン系の薬剤が挙げられる。代表的なものに、テガフール・ギメラシル・オテラシル配合剤であるTS-1がある。シスプラチンやイリノテカン、カペシタビンなどを組み合わせて治療を行う。

 

 

問11 大腸癌についての記述のうち正しいものを次の中から全て選べ。

① 女性の癌の中では死因1位である。

② 治療の基本は早期発見、早期手術である。

③ 化学療法の標準的なレジメンにFOLFOX療法や FOLFIRI療法がある。

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正解は①②③全てでした!

【解説】

①正。 記述の通りである。2017年の統計では、大腸癌は死亡率が1位であり、死亡率は36.5%である。肺癌が大腸癌に続き33.0%である。

②正。 記述の通りである。高脂肪食、低食物線維食が大腸癌の発生を促進する。大腸ポリポーシスや潰瘍性大腸炎の癌化なども原因として挙げられる。定期的に検診を受け、早期に発見し、内視鏡的または外科的に癌を切除してしまう事が大切であり唯一の根治療法である。

③正。 化学療法にはFOLFOX療法(5-FU+レボホリナート+オキサリプラチン)や FOLFIRI療法(5-FU+レボホリナート+イリノテカン)などがあり外来で治療が可能である。また分子標的治療薬であるアバスチン(一般名:ベバシズマブ)が併用されることもある。

 

 

問12 肝臓癌についての記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 肝癌の腫瘍マーカーとしてはPIVKA-Ⅱがある。

② 外科的手術が第一選択である。

③ エタノール注入療法が治療の選択肢としてある。

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正解は①でした!

【解説】

①正。 PIVKA-Ⅱは肝癌に特異的な腫瘍マーカーであり診断には有用である。他にAFPも肝癌の腫瘍マーカーとして有用である。

②誤。 肝癌の多くが肝硬変を合併し、多中心性に発癌するので外科的手術が第一選択とならない。

③正。 早期の小細胞癌に対してエタノール注入療法が行われる事がある。

 

問13 膵臓癌についての記述のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 進行が早く予後が悪い。

② 化学療法のレジメンにはFOLFIRINOX療法がある。

③ もっとも有用な腫瘍マーカーはSCCである。

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正解は③でした!

【解説】

①正。 記述の通りである。発見されたときには手術不能である事が多く、治療を行ったとしても生存率が低い。

②正。 標準的な化学療法にFOLFIRINOX療法がある。その他に、ゲムシタビンとナノアルブミン化パクリタキセル(製品名:アブラキサン)を併用した治療などもある。

③誤。 膵臓癌の腫瘍マーカーはCA19-9やCEAなどがある。SCCは扁平上皮癌関連抗原であり食道癌のマーカーである。

 

 

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