病態・薬治

病態・薬治:消化器疾患①(13問)

成績優秀者限定の就活|薬学生プレミア

問1 消化性潰瘍の原因として誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 攻撃因子<防御因子

② ヘリコバクター・ピロリ菌

③ NSAIDs

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

①誤。 攻撃因子が防御因子を上回り、自己消化が起こると潰瘍が発生する。

②正。 胃粘膜にヘリコバクター・ピロリが共存していると潰瘍やびらんができやすくなる。

③正。 NSAIDsによりプロスタグランジンIの産生が抑制されると胃潰瘍や十二指腸潰瘍が発現しやすくなる。

 

問2 消化性潰瘍の疫学の説明として、正しいものを次の中から1つ選べ。

① 胃潰瘍は40代以上に多い。

② 十二指腸潰瘍は小腸に近い部分に発現しやすい。

③ 胃潰瘍は空腹時に痛みが強く現れる

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

①正。 胃潰瘍は40代以上に多く性差はない。十二指腸潰瘍は男性の若者(20〜40代)に多い。

②誤。 十二指腸潰瘍は胃の幽門を出てすぐの十二指腸球部に多く見られる。胃潰瘍は胃体部小弯、特に胃角部に多い

③誤。 胃潰瘍は防御因子が弱くなり発現する。主に食後に痛みが強く現れることが多い。逆に十二指腸潰瘍は攻撃因子の増強により発現する。空腹時や夜間に痛みが強く現れることが多い。

 

問3 消化性潰瘍の治療薬の種類と名称の組合せとして正しいものを次の中から1つ選べ。

① PPI -  シメチジン

② H2受容体拮抗薬 -  オメプラゾール

③ 粘膜修復促進薬 -  スクラルファート

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

①誤。 PPI:プロトンポンプインヒビターはオメプラゾールやエソメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾールなどがある。強力に胃酸を抑えるので胃潰瘍や十二指腸潰瘍に積極的に用いられる。

②誤。 H2受容体拮抗薬にはシメチジンやファモチジンなどが挙げられる。胃酸分泌抑制作用はPPIには劣るが、消化性潰瘍を予防するためにも用いられる。

③正。 スクラルファートは潰瘍部のタンパク質と強力に結合し潰瘍患部を化学的に保護する。食事中のタンパク質とも結合してしまうため空腹時に服用することが望ましい。アルミニウムを含有する製剤のため、透析患者には禁忌である。

 

問4 急性肝炎に関する説明のうち誤っているものを次の中から1つ選べ。

① 全身倦怠感・食欲低下・発熱・黄疸が見られる。

② 血液検査と画像検査を基に診断を行う。

③ 原因はアルコールや薬剤がほとんどでありウイルス感染はあまり見られない

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

①正。 正しい記述である。自覚症状として倦怠感や食欲低下、発熱、黄疸が認められるが、症状が現れた時には症状がかなり進行している事が多い。

②正。 記述の通りである。初期にはASTやALTは上昇するが、重症化するとこれらの検査項目は低下する。

③誤。 急性肝炎の原因としては、感染性のウイルス性肝炎、非感染性のアルコール性肝炎・薬物性肝障害・自己免疫性肝炎・非アルコール性脂肪性肝炎などがある。ウイルス性の肝炎も多く、特にB型肝炎は劇症化、C型肝炎は肝硬変や肝癌への進行があり抗ウイルス薬で治療する必要がある。

 

問5 A型肝炎の説明として正しいものを次の中から1つ選べ。

① 血液感染する

② 発生率は比較的高い

③ 劇症化しない

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。 A型感染は牡蠣などの魚介類の加熱不十分での摂取により経口感染する。

②正。 発生率はB型やC型に比べて高い。

③誤。 合併症として劇症肝炎を起こすことは頻度としては少ないがある。

そのほかのポイントとしては、

  • ウイルスに感染しても症状が出ずに自然治癒する不顕性感染も存在する。
  • 一度感染すれば終生免疫を獲得するため、予防接種が有効である。
  • 合併症として劇症肝炎のほかに急性腎不全を起こす事がある。
  • ほとんど自然治癒し慢性化しない。
  • RNAウイルスが原因である。

などである。

 

問6 B型肝炎の説明として正しいものを次の中から1つ選べ。

① RNAウイルスが原因である。

② 血液・体液感染である。

③ 劇症化しない。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。 肝炎ウイルスでB型のみDNAウイルスが原因である。

②正。 非経口感染である。母親から新生児への垂直感染が重要であり、キャリア化しやすい。キャリア化し慢性肝炎となった場合は抗ウイルス薬で治療する。具体的に他には、性行為や医療従事者の針刺事故、輸血などが感染の主経路である。健常人の水平感染では一過性で、慢性肝炎や肝硬変には移行しない。そのため劇症化の防止以外は基本的に治療を要しない。

③誤。 A型やC型に比べてB型は劇症化する事が多い。一旦劇症化した場合は生体肝移植や透析が必要となる。

 

問7 C型肝炎の説明として正しいものを次の中から1つ選べ。

① 血液・体液感染である。

② 症状はA型・B型に比べて重症である

③ 症例の7割が慢性化する

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

①誤。 C型肝炎は血液感染のみである。体液感染が関与するのはB型肝炎である。

②誤。 症状自体はA型やB型に比べて軽症である事が多い。症例の3割は全くの無症状のケースである。

③正。 C型肝炎は非常に慢性化しやすい。慢性化が進むと肝硬変や肝癌へ繋がる。

 

問8 C型肝炎の治療薬についての記述として正しいものを次の中から2つ選べ。

① 遺伝子型に応じて治療薬が選択される。

② 投与期間に制限はなく、投与終了の目安はウイルス量が一定量以下になるまでである。

③ 肝硬変の有無により治療期間が異なる事がある。

▽解答はこちら▽

正解は①と③でした!

【解説】

①正。 遺伝子型に応じて治療薬を選択する。例えば遺伝子タイプが2の場合はマヴィレット配合錠が用いられるが、ハーボニー配合錠は用いられない。

②誤。 各薬剤により投与期間が決められている。マヴィレット配合錠は肝硬変がなければ8週間の投与である。エプクルーサ配合錠は12週間の投与である。

③正。 肝硬変を伴っていると治療期間が異なる。ハーボニー配合錠は12週間、エプクルーサ配合錠は24週間などである。

 

問9 肝硬変についての記述のうち正しいものを次の中から1つ選べ。

① 肝臓の持続的な炎症により肝細胞破壊と再生が繰り返され、肝臓の線維化が進行した状態である。

② 原因の7割を占めるのがB型肝炎である。

③ 合併症について、浮腫や血栓傾向、黄疸がある。

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

①正。 記述の通りである。その結果として肝臓内部の血流や胆汁の流れに支障が生じる。門脈圧が亢進する。

②誤。 原因の7割はC型肝炎である。

③誤。 肝臓でのタンパク質の合成が肝硬変では低下する。アルブミンの肝臓での合成が抑制されるため血漿アルブミン濃度が低下し浸透圧が下がることで浮腫が生じる。また血液凝固因子の合成能が低下することにより出血傾向を呈する。

 

問10 肝硬変の治療に関する記述のうち正しいものを次の中から1つ選べ。

① 食事や運動療法はあまり効果的ではなく、初期の段階で薬物療法が行われる。

② 肝性脳症の治療の一つとして分岐アミノ酸製剤が投与される事がある。

③ 腹水や浮腫を合併した場合は利尿剤でコントロールするしかない。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。 肝硬変を合併した場合であっても、食事や運動療法は有効である。適度な運動は推奨されている。食事療法としては芳香属アミノ酸を含まない高タンパク食(潜在性脳症や肝性脳症時には低タンパク食とする)、高カロリー食、塩分制限が有効である。

②正。 肝細胞が減少するとフィッシャー比が低下し、芳香属アミノ酸が脳内へ移行するため肝性脳症を発症する。分岐アミノ酸製剤を投与することにより体内のアミノ酸のバランスを是正し芳香属アミノ酸が脳内に移行するのを抑制する。

③誤。 腹水や胸水を伴う事があるが、これは肝臓でのアルブミンの合成が低下するためである。肝硬変に伴う体液貯留に対しては基本的にはK保持性利尿薬やループ利尿薬が用いられるが、コントロール不良の場合はアルブミン製剤を点滴し、血漿アルブミンを補充する。

 

問11 劇症肝炎の病態について、正しい記述を次の中から1つ選べ。

① 肝性脳症を伴わない事がある。

② 急激にAST・ALTが減少する事がある。

③ 血栓傾向に陥る事がある。

▽解答はこちら▽

正解は②でした!

【解説】

①誤。 劇症肝炎では肝性脳症は必発である。劇症肝炎は肝不全症状と意識障害を主徴とする。ここで言う意識障害が肝性脳症に該当する。

②正。 急激なAST・ALTの減少は、肝細胞壊死により逸脱する細胞がない状態を意味し、劇症肝炎の終末を意味する。予後は極めて悪い。

③誤。 肝不全に陥ることから、凝固因子の肝臓での産生がなくなるため出血傾向を示す。

 

問12 次の図は薬剤性肝障害の検査値による分類を表している。(a), (b), (c)に入る組み合わせを次の中から1つ選べ。

 (a)(b)(c)
肝細胞障害型混合型胆汁鬱滞型
胆汁鬱滞型混合型肝細胞障害型
混合型肝細胞障害型胆汁鬱滞型

▽解答はこちら▽

正解は①でした!

【解説】

肝細胞障害型では血清AST・ALTの上昇が顕著である。一方で胆汁鬱滞型はALP・γ-GTPなどの胆道系の酵素が上昇する。混合型は肝細胞障害型と胆汁鬱滞型が同時に起こる。

 

問13 薬剤性肝障害のうち、肝細胞障害型に分類され、発症機序が中毒性に分類される薬剤を次の中から1つ選べ。

① ハロタン

② アンピシリン

③ アセトアミノフェン

▽解答はこちら▽

正解は③でした!

【解説】

①誤。 ハロタンによる肝障害は肝細胞障害型に分類され、アレルギー型の発症機序となる。

②誤。 アンピシリンによる肝障害は混合型に分類され、アレルギー型の発症機序となる。

③正。 アセトアミノフェンによる肝障害は肝細胞障害型に分類され、発症機序は中毒性とアレルギー性の両者が関与する。

 

 

病態・薬治の問題選択に戻る

他の科目選択(TOPページ)

 

★薬学部の就活については以下の記事をご確認ください。裏技的な必勝法を伝授します。

要チェック!
薬学部の就職活動は楽じゃない!!就活必勝法と主な働き方(年収)を大公開

続きを見る

★CBTの対策・勉強法については以下の記事をご確認ください。

薬学部CBT対策!押さえておきたい勉強法~合格率99%でも舐めたらアカン~

続きを見る

薬学部の就活は「アシアトクリエイション」にお任せ!!

就活でこんな悩みのあるあなたに

  • 就活に出遅れて不安が多い
  • なるべく就活の労力を減らしたい
  • 履歴書・面接対策・自己分析が分からない
  • 希望・要望・年収は全て絶対に叶えたい

アシアトクリエイションは手厚いサポートで就活におけるミスマッチ・失敗を最小限にできる理由があります。

-病態・薬治

Copyright© パスメド薬学部試験対策室 , 2020 All Rights Reserved.