病態・薬治

病態・薬治:眼疾患(10問)

問1 眼疾患とその原因の組み合わせのうち正しいものを次の中から1つ選べ。

① 緑内障 - タンパク質の変性

② 白内障 - 眼圧上昇

③ 網膜症 - 糖尿病

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正解は③でした!

【解説】

①誤。 眼圧上昇は緑内障の原因の1つである。眼圧を低下させる薬剤を用いて治療を行う。

②誤。 白内障の原因は水晶体タンパク質の変性である。

③正。 網膜症の原因はいくつかあるが、その1つに糖尿病性網膜症が挙げられる。

 

問2 目薬の点眼の仕方について正しいものを次の中から1つ選べ。

① 点眼後は、目を開けたままにする。

② 同時に2種類以上の点眼薬を用いる際は、5分以上間隔をあける。

③ 点眼量は2〜3滴が望ましい。

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正解は②でした!

【解説】

①誤。 点眼後は目を閉じて目頭を軽く押さえると鼻腔や咽頭への薬液の流出を防ぐことができる。

②正。 2種類以上の点眼薬を併用する場合、先に点眼した薬剤は2回目の点眼により薄められてしまう。そのため効果を発揮させるために5分以上は間隔をあけて点眼する。

③誤。 結膜嚢の容積はおおよそ30μLであるのに対して、点眼薬の1滴の薬液の量は30〜50μLである。結膜嚢に保持できる容量に限界があるため、目薬は通常1回1滴で十分である。

 

問3 緑内障の概念について述べた記述のうち最も適切なものを次の中から1つ選べ。

① 眼圧の上昇は眼房水の産生と排出のバランスが崩れるため起こる。

② 視神経が障害されることで視野狭窄が起こるが痛みは伴わないことが多い。

③ 眼圧はほとんどの症例で高値であり、正常眼圧緑内障の患者の割合は低い。

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正解は①でした!

【解説】

①正。 記述の通りである。

②誤。 緑内障の場合、眼圧の上昇で視神経が障害されて痛みや視野狭窄が起こることが多い。視力の低下も起こる。

③誤。 眼圧が正常範囲内にあるにも関わらず視野狭窄や視神経障害などを起こすことがあり、正常眼圧緑内障という。現在では高眼圧の緑内障よりも正常眼圧緑内障の患者の方が多い。

 

問4 眼圧の基準値として正しいものを次の中から1つ選べ。

① 5〜10mmHg

② 10〜20mmHg

③ 20〜30mmHg

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正解は②でした!

【解説】

眼房水の産生と排泄のバランスを保って眼圧は10〜20mmHg程度に保たれている。

眼球の形を維持するとともに、外圧による変形を防止している。

眼圧が上昇すると視神経が眼圧によって圧迫され障害が発現する。

 

問5 緑内障の発症機構について誤っている記述を次の中から1つ選べ。

① 開放隅角緑内障では、線維柱帯が閉塞することで眼房水の排泄が妨げられる。

② 閉塞隅角緑内障では、虹彩の癒着やその他の原因で虹彩が膨隆し、シュレム管からの眼房水の排泄が妨げられる。

③ 続発性緑内障では、ウイルスなどの感染に続発して起こる。

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正解は③でした!

【解説】

①正。 記述は正しい。高分子物質などが貯留した結果、線維柱帯が閉塞する。開放隅角緑内障は緑内障の7割程度を占める。

②正。 記述は正しい。虹彩の膨隆で隅角が物理的に塞がれ眼房水の排泄が妨げられる。治療にはピロカルピンなどを用いて毛様体筋を収縮させることで虹彩による膨隆を抑え、シュレム管を開口させて眼房水の排泄を促進させる。

③誤。 続発性緑内障は、ウイルス感染ではなく、糖尿病やステロイドなどの薬剤によって誘発される。

 

問6 眼房水の産生を抑制し眼圧の上昇を抑える薬剤を次の中から2つ選べ。

① ブリモニジン

② チモロール

③ リパスジル

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正解は①と②でした!

【解説】

①正。 ブリモニジンは選択的α2受容体作動薬である。眼房水産生抑制と眼房水流出促進の2つの作用機序を持つ薬剤である。

②正。 非選択的β受容体遮断薬であり眼房水の産生を抑制する。気管支喘息の患者に対しては禁忌となる。

③誤。 リパスジルはRhoキナーゼ阻害作用により、線維柱帯-シュレム管を介する主流出路からの眼房水の排出を促進する。リパスジルは他の薬剤で効果不十分、または副作用等で使用できない場合の第二選択薬である。

 

問7 眼房水の排泄を促進する薬剤を次の中から1つ選べ。

① ドルゾラミド

② ビマトプロスト

③ ジピベフリン

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正解は②でした!

【解説】

①誤。 ドルゾラミドは炭酸脱水素酵素阻害薬であり眼房水の産生を抑制する。

②正。 ビマトプロストはプロスタマイド誘導体でPM受容体に作用し、眼房水の排泄を促進することで強力な眼圧低下効果を有する。

③誤。 ジピベフリンは交感神経作動薬であり眼房水の産生を抑制させる。閉塞隅角緑内障には禁忌である。

 

問8 白内障の記述として正しいものを次の中から1つ選べ。

① 先天性に白内障を生じることがある。

② 痛みや眼圧上昇を伴うことがある。

③ 老人性白内障の発症のメカニズムとしてフェニルアラニンの代謝異常によって水晶体のタンパク質が変性すると考えられている。

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正解は①でした!

【解説】

①正。 先天性風疹症候群により白内障を合併することがある。妊娠時に風疹を発症しないように、前もって予防接種を受けておくことが推奨される。なお先天性風疹症候群の3大合併症は先天性心疾患、難聴、白内障である。

②誤。 白内障は水晶体が白濁し視力低下が起こるが、痛みや眼圧の上昇を伴うことは稀である。

③誤。 白内障発症のメカニズムとしては、トリプトファンの代謝異常により生じるキノン隊が水晶体タンパク質と結合して変性すると考えられている。

 

問9 白内障の治療に関する記述として正しいものを次の中から1つ選べ。

① ピレノキシン点眼薬は白濁変性したタンパク質を除去し白内障を改善させる効果がある。

② グルタチオン点眼は水晶体内が酸化されるのを促進し、白内障が進行するのを抑制する。

③ 根治療法は手術療法であり、眼内レンズが挿入される。

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正解は③でした!

【解説】

①誤。 ピレノキシンは、水晶体タンパク質にキノン体が結合して変性することを防ぐことで不溶性タンパク質の増加を抑制し、水晶体内のタンパク質の変性を抑制する。白内障を改善させる働きではなく、進行を予防する薬剤である。

②誤。 水晶体混濁時には還元型グルタチオンが減少する。水晶体内部が酸化されるとタンパク質が変性していくため還元型グルタチオンを補い、水晶体内を還元状態に維持することでタンパク質の変性を抑制する。

③正。 根治療法は手術療法である。水晶体の水晶体嚢を残して変性タンパク質を破砕吸引して除去する手術が主流である。水晶体除去後は水晶体が担っていた屈折力が失われるため眼内レンズを挿入する。

 

問10 結膜炎の記述として正しいものを次の中から1つ選べ。

① 流行性結膜炎は主にインフルエンザウイルスによって引き起こされる。

② 結膜炎では痒みは伴わないが、痛みの自覚で発見されることが多い。

③ アレルギー性結膜炎では好酸球が関与するものがある。

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正解は③でした!

【解説】

①誤。 流行性結膜角膜炎はアデノウイルスによる感染が原因であることが最も多い。感染力が強く接触感染により家族内感染や集団感染を容易に起こす。タオルの共用を避けることで予防する。特に有効とされる薬剤はないが、細菌感染の合併や強い炎症を抑えるために抗菌薬やステロイドの点眼薬が用いられることもある。

②誤。 結膜炎は炎症反応が強く起こるため、掻痒感、異物感、痛みを伴うことが多い。

③正。 アレルギー性結膜炎には季節性アレルギー性結膜炎と通年性アレルギー性結膜炎がある。Ⅰ型アレルギーはヒスタミンなどのケミカルメディエーターによる即時型と好酸球の浸潤が主体となる遅発型が存在する。治療はH受容体拮抗薬が主体であるが、重症の場合はステロイド点眼薬も検討する必要がある。

 

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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