4.消化器系

【B型肝炎 新薬】ベムリディ錠

本年最後の投稿です♪

今年もたくさんの方々にご覧いただき、誠にありがとうございました^^

2017年もどうぞ「新薬情報」をよろしくお願い申し上げます。

では、本日も新薬を一つご紹介いたします☆

厚労省は2016年12月20日、「B型肝炎ウイルスの増殖を伴い肝機能の異常が確認されたB型慢性肝疾患におけるB型肝炎ウイルスの増殖抑制」を効能・効果とするベムリディ錠25mg(一般名:テノホビル アラフェナミドフマル酸塩)を承認したと発表がありました!

テノホビルアラフェナミドはテノホビルの経口プロドラッグです^^

B型肝炎はB型肝炎ウイルスによって発症し、肝臓に巣食うウイルスが原因で慢性肝炎になることがあります。

また、慢性肝炎が続くと、肝硬変や肝がんへと進行することもあります。

このようなB型肝炎の原因となるB型肝炎ウイルスの増殖を抑制することができれば、B型肝炎の治療が可能となります。
B型肝炎ウイルスが増殖する際には、DNAを新たに作る(これを複製と呼びます)必要があり、「DNAポリメラーゼ」と呼ばれる酵素によってDNAが複製されます。

本日ご紹介するベムリディ錠は、この「DNAポリメラーゼ」を競合的に阻害することでB型肝炎ウイルスのDNA複製を抑制し、増殖を阻害するといった作用機序を有しています!

既に、テノホビルのプロドラッグとしてテノゼット錠(一般名:テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩)が販売されていますが、
ベムリディ錠は、テノゼット錠の10分の1以下の用量で示すことが確認され、テノゼット錠の特徴的な有害事象として知られる腎機能障害や骨密度の低下の軽減も期待されているようです☆

以上、本日はB型肝炎ウイルスに対するベムリディ錠をご紹介しました♪

 

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

株式会社PASS MED(パスメド)代表

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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