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【多発性骨髄腫 期待の新薬】エムプリシティ点滴静注用

2017/04/30

厚労省は2016年9月9日、「再発又は難治性の多発性骨髄腫」に対するエムプリシティ点滴静注用300mg、同400mg(一般名:エロツズマブ(遺伝子組換え))の承認を了承したと発表がありました!

多発性骨髄腫とは、血液がんの一種です。

抗体を産生するB細胞が異常増殖(腫瘍化)することで引き起こされる疾患です。

この腫瘍化した細胞のことを“骨髄腫細胞”と呼びます。

症状としては、骨痛、腎機能障害、貧血、易感染性、出血傾向などがあります。

このような多発性骨髄腫に使える薬剤として、サレド(一般名:サリドマイド)やレブラミドがあります。

しかし、これら薬剤を使用していても、不応性または抵抗性を示すようになると、その後の治療選択肢は限定されてきます。

こうした患者に標準的治療法はなく、ほとんどが予後不良です。
本日ご紹介するエロツズマブは、骨髄腫細胞(がん細胞)や、正常なヒト体内に存在している免疫細胞であるNK(ナチュラルキラー)細胞の“SLAMF7”というタンパクへ特異的に結合する薬剤です。

NK細胞はエロツズマブがNK細胞上のSLAMF7と結合することにより免疫機能が活性化され、骨髄腫細胞(がん細胞)の排除を促します。

また、骨髄腫細胞(がん細胞)のSLAMF7に結合したエロツズマブは、NK細胞に認識される指標となりますので、骨髄腫細胞の排除がより促進されます。

このようにエロツズマブは、NK細胞と骨髄腫細胞に対する二重の作用で抗骨髄腫効果を発揮するといった作用機序を有した薬剤です☆

免疫系に直接作用することから、がん免疫療法薬に位置づけられており、今後の多発性骨髄腫治療の発展に大いに期待されています!^^

使い方としては、再発又は難治性の多発性骨髄腫患者に対して、レナリドミド、デキサメタゾンと併用して使用します。

今後、様々な薬剤との使い分けや併用療法等の検討がなされるのではないでしょうか。

以上、本日は新規作用機序を有する免疫療法薬のエロツズマブをご紹介いたしました♪


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