新薬承認・薬価収載

【期待の新薬+効能効果追加】6製品+2製品(2019年5月30日)

投稿日:

2019年5月30日、厚労省の薬食審・医薬品第二部会は新薬6製品の承認可否を審議し、全て承認了承することを発表しました!

 

今回の注目は、NTRK遺伝子変異のがんに対して臓器横断的に使用できるロズリートレクでしょうか。NTRK遺伝子変異の有無を検出可能ながん遺伝子パネル検査(FoundationOne CDx)も2019年6月1日より保険適応される予定ですね。

 

新薬情報
臓器横断的な承認はMSI-Highの固形がんに対するキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)に次いで2製品目となる見込みです!
キイトルーダ(ペムブロリズマブ)の作用機序と副作用【MSI-Highの固形がん】

「がん化学療法後に増悪した進行・再発の高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-High)を有する固形がん(標準的な治療が困難な場合に限る)」を効能・効果とするキイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ( ...

続きを見る

 

その他、報告のみで承認了承された2製品もありますので、今回は一覧としてご紹介します。

 


審議品目:6製品

●ロズリートレクカプセル100mg、同200mg(一般名:エヌトレクチニブ)
:「NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発固形がん」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。

ロズリートレク(エヌトレクチニブ)の作用機序【NTRK陽性の固形がん/ROS1陽性の肺がん】

2019年6月18日、「NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形がん」を効能・効果とする新規のROS1/TRK阻害剤であるロズリートレクカプセル(一般名:エヌトレクチニブ)が承認されました! 中外製薬 ...

続きを見る

 

本製品は先駆け審査指定医薬品でもあります。

新薬情報
作用機序や遺伝子パネル検査については上記の記事で解説していますので是非ご確認ください。

 

●アジマイシン点眼液1%(一般名:アジスロマイシン水和物)
:結膜炎、眼瞼炎、麦粒腫、涙嚢炎を適応症とする新投与経路医薬品。

 

●シムツーザ配合錠(一般名:ダルナビル/コビシスタット/エムトリシタビン/テノホビル)
:「HIV-1感染症」を効能・効果とする新医療用配合剤。

シムツーザ配合錠(DRV/COBI/FTC/TAF)の作用機序【HIV】

2019年6月18日、「HIV-1感染症」を効能・効果とする新医療用配合剤のシムツーザ配合錠が承認されました! ヤンセンファーマ|ニュースリリース 基本情報 製品名 シムツーザ配合錠 一般名 ●ダルナ ...

続きを見る

 

既に販売されているプレジコビックス配合錠とデシコビ配合錠の新規配合剤ですね。

 

●ビレーズトリエアロスフィア56吸入、同120吸入(一般名:ブデソニド/グリコピロニウム/ホルモテロール)
:「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用型吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品、新医療用配合剤。

ビレーズトリ(LAMA/LABA/ICS)の作用機序:テリルジーとの違い【COPD】

2019年6月18日、「COPD」を対象疾患とするビレーズトリ・エアロスフィア(一般名:グリコピロニウム/ホルモテロール/ブデソニド)が承認されました! アストラゼネカ|ニュースリリース 基本情報 製 ...

続きを見る

 

新薬情報
COPDに使用するLAMA、LABA、ICSの3剤配合剤ですね。

 

類薬のテリルジーが既に承認・販売されています。

テリルジー吸入用(フルチカゾン/ビランテロール/ウメクリジニウム)の作用機序【COPD】

2019年3月26日、「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)の諸症状の緩解(吸入ステロイド剤、長時間作用性吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)」を効能・効果とするテリル ...

続きを見る

 

●ビベスピエアロスフィア28吸入、同120吸入(一般名:グリコピロニウム/ホルモテロール)
:「慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎、肺気腫)の気道閉塞性障害に基づく諸症状の緩解(長時間作用型吸入抗コリン剤及び長時間作用性吸入β2刺激剤の併用が必要な場合)」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品、新医療用配合剤。

ビベスピ(LAMA/LABA)の作用機序:ウルティブロ、アノーロとの違い・比較【COPD】

2019年6月18日、「COPD」を対象疾患とするビベスピ・エアロスフィア(一般名:グリコピロニウム/ホルモテロール)が承認されました! アストラゼネカ|ニュースリリース 基本情報 製品名 ビベスピエ ...

続きを見る

 

ビレーズトリからICS(ブデソニド)を除いたのがビベスピですね。LAMA、LABAの2剤配合剤です。

 

新薬情報
類薬にはウルティブロやアノーロがありますので上記記事で違い等について解説しています。

 

●ヴァンフリタ錠17.7mg、同26.5mg(一般名:キザルチニブ塩酸塩)
:「再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品。

ヴァンフリタ(キザルチニブ)の作用機序:ゾスパタとの違い・比較【AML】

2019年6月18日、「再発又は難治性のFLT3-ITD変異陽性の急性骨髄性白血病」を効能・効果とするヴァンフリタ錠(一般名:キザルチニブ)が承認されました! 第一三共|ニュースリリース 基本情報 製 ...

続きを見る

 

FLT3阻害剤に分類されていて、類薬には既に販売されているゾスパタ(一般名:ギルテリチニブ)がありますね。

血液
ゾスパタ(ギルテリチニブ)の作用機序と副作用【急性骨髄性白血病】

「再発または難治性のFLT3遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病」を効能・効果とするゾスパタ錠40mg(一般名:ギルテリチニブ)が2018年9月21日に承認されました。 製薬会社 製造販売:アステラス製薬 ...

続きを見る

 

報告品目:2製品

●サイラムザ点滴静注液100mg、同500mg(一般名:ラムシルマブ)
:「がん化学療法後に増悪した血清AFP値が400ng/mL以上の切除不能な肝細胞がん」を効能・効果に追加する新効能医薬品。

サイラムザ(ラムシルマブ)の作用機序【胃/大腸/肝細胞がん】

2019年6月18日、「肝細胞がん」を対象疾患とするサイラムザ点滴静注液(一般名:ラムシルマブ)の適応拡大が承認されました!   サイラムザは既に胃がん、大腸がん、肺がんに適応を有しています ...

続きを見る

 

新薬情報
サイラムザは既に胃がん・大腸がん・肺がんに適応を有していますが、肝細胞がんにも適応拡大される見込みです。

 

●リムパーザ錠100mg、同150mg(一般名:オラパリブ)
:「BRCA遺伝子変異陽性の卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」を効能・効果に追加する新効能医薬品。

リムパーザ(オラパリブ)の作用機序【卵巣がん/乳がん】

2019年6月18日、リムパーザ錠(一般名:オラパリブ)の効能・効果に「BRCA遺伝子変異陽性の卵巣がんにおける初回化学療法後の維持療法」を追加することが承認されました! 基本情報 製品名 リムパーザ ...

続きを見る

 

リムパーザはこれまで再発の卵巣がんの維持療法にしか使用できませんでしたが、初回治療後の維持療法にも適応が拡大される見込みです!

 

あとがき

キイトルーダのがん臓器横断的承認に次いで、ロズリートレクも臓器横断的な承認が見込まれています。

 

今後は患者さん個人個人のがん遺伝子変異を網羅的に検査して合致する治療法を提供するといった、所謂「がんゲノム医療」、「プレシジョンメディスン(精密医療)」が加速していくものと期待されます。

 

新薬情報
がん遺伝子変異を網羅的に検査可能な「がん遺伝子パネル検査」も2019年6月1日より保険適応となる予定です。

 

詳しくは以下の記事で解説していますので是非ご覧ください。

ロズリートレク(エヌトレクチニブ)の作用機序【NTRK陽性の固形がん/ROS1陽性の肺がん】

2019年6月18日、「NTRK融合遺伝子陽性の進行・再発の固形がん」を効能・効果とする新規のROS1/TRK阻害剤であるロズリートレクカプセル(一般名:エヌトレクチニブ)が承認されました! 中外製薬 ...

続きを見る

 

以上、今回は2019年5月30日の厚労省の薬食審・医薬品第二部会で承認了承された薬剤を一覧としてご紹介しました!

参考になったら
新薬情報オンラインのFacebookをいいね !

新薬情報オンラインを

〔PR〕薬剤師副業解禁!実体験してみたおすすめの働き方4選と注意事項を解説







★おススメの関連記事


薬剤師さんに自信を持っておススメできます!

\ 業務に活かせる /

こんな情報を配信!

  • 薬局で使える行動心理学を紹介
  • マネジメントスキルの解説
  • 役立つセミナー情報の配信
  • 成功している薬剤師・薬局さんのインタビュー

服薬指導、接客、職場の人間関係のヒントになる無料のメールマガジンです。

私も拝読していますが、なかなか普段の業務では知れない内容が多くて面白いですよ(特に行動心理学)。是非薬剤師のあなたも覗いてみてくださいね。|ω・`)

現場薬剤師のための課外授業

  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

プロフィール・運営者詳細
お問い合わせ・仕事の依頼
薬剤師資格の確認

Twitter(フォロワー2,000人超)とFacebook(フォロワー14,000人超)でも配信中!

-新薬承認・薬価収載
-

Copyright© 新薬情報オンライン , 2019 All Rights Reserved.