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【肺動脈性高血圧症 新薬】ベンテイビス吸入液

2017/04/23更新
   

厚労省は2015年9月28日、「肺動脈性高血圧症」を効能・効果とするベンテイビス吸入液(一般名:イロプロスト)を承認しました!

心臓から肺に血液を送るための血管を「肺動脈」といいますが、この肺動脈の血圧が異常に上昇するのが「肺動脈性肺高血圧症(PAH)」と呼ばれる疾患です。

しかし、何故このような病気が起こるのかは解明されていません。

この病気の原因解明が必要であり、有効な治療法の研究開発のため、「肺動脈性肺高血圧症(PAH)」は「難治性呼吸器疾患(指定難病)」に認定されています。

根本的な治療薬はありませんが、肺動脈の血管を拡張させ、血圧を下げることが出来ればPAHの症状が軽減できます。

ベンテイビス吸入液は、プロスタグランジンI2(PGI2)誘導体で、PGI2と同様に血管拡張作用及び血小板凝集抑制作用を示すことで病態を改善するといった作用機序を有しています。

同様の効能・効果を持つPGI2誘導体の類薬には、静注用フローラン、トレプロスト注射液、ドルナー錠があり、今回新たな選択肢としてベンテイビス吸入液が追加されますので患者さんにとっては朗報ではないでしょうか。

今後はこれらPGI2誘導体薬の使い分け等について検討されれば興味深いと感じました。

以上、本日は肺動脈性高血圧症におけるベンテイビス吸入液をご紹介しました!^^

 
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