11.血液・造血器系 12.悪性腫瘍

リツキサン(リツキシマブ)の作用機序と副作用【悪性リンパ腫】

今回は悪性リンパ腫やネフローゼ症候群など、幅広い疾患に使用されている抗CD20モノクローナル抗体薬のリツキサン注(一般名:リツキシマブ)をご紹介します。

リツキサンは現在、以下の適応を有しています。

  • CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫
  • CD20陽性の慢性リンパ性白血病
  • 免疫抑制状態下のCD20陽性のB細胞性リンパ増殖性疾患
  • ヴェゲナ肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎
  • 難治性のネフローゼ症候群 (頻回再発型あるいはステロイド依存性を示す場合)
  • 慢性特発性血小板減少性紫斑病
  • 後天性血栓性血小板減少性紫斑病
  • 下記のABO血液型不適合移植における抗体関連型拒絶反応の抑制
    -腎移植
    -肝移植
  • インジウム (111In) イブリツモマブ チウキセタン (遺伝子組換え) 注射液及びイットリウム (90Y) イブリツモマブ チウキセタン (遺伝子組換え) 注射液投与の前投与

 

今回はよく用いられる「CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫」とリツキサン(リツキシマブ)の作用機序についてご紹介します。

 

非ホジキンリンパ腫とは

非ホジキンリンパ腫は、悪性リンパ腫の種類の1つに分類されている血液腫瘍です。

悪性リンパ腫には大きく分類して「ホジキンリンパ腫」と「非ホジキンリンパ腫」があり、大部分が非ホジキンリンパ腫です。

 

非ホジキンリンパ腫の中には、リンパ球の中でも「B細胞」が腫瘍化して発生するものがあります。

また、腫瘍化したB細胞の多くは細胞膜表面に「CD20」と呼ばれるタンパク質を発現していることが知られています。

 

このように腫瘍化したB細胞が全身のリンパ節(頸部、胸部、腹部など)に凝集することで様々な症状が現れます。

 

非ホジキンリンパ腫の治療

B細胞性の非ホジキンリンパ腫の中にもいくつかの分類あって、悪性度や進行具合が異なっています。

 

ただ、多くの場合、進行しているB細胞性の非ホジキンリンパ腫では抗がん剤と分子標的治療薬による化学療法が標準的に行われます。

主には以下のような併用療法が標準的に用いられています。

  • R-CHOP療法:リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン
  • R-CVP療法:リツキシマブ、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン
  • RB療法:リツキシマブ、ベンダムスチン

 

このように、B細胞性の非ホジキンリンパ腫の腫瘍細胞は「CD20」を有していることから、CD20を特異的に阻害するリツキサン(一般名:リツキシマブ)が標準的に用いられます。

リツキサン(一般名:リツキシマブ)の作用機序

リツキサンは、腫瘍細胞のCD20を特異的に認識してその働きを阻害する抗CD20モノクローナル抗体薬です。

腫瘍細胞のCD20に結合してその働きを抑制することで、病気の進行を抑えることができます。

 

リツキサン(一般名:リツキシマブ)の副作用

主な副作用には、好中球減少、感染症、悪心、倦怠感、口内炎、インフュージョンリアクションなどがあります。

その他、B型肝炎ウイルスの再活性化なども報告されているため、既往歴のある患者さんでは特に注意が必要です。

 

あとがき

リツキサンは悪性リンパ腫の治療において中心的な薬剤です。

2017年からはバイオ後続品(バイオシミラー)も登場してきています。

 

リツキサンの治療効果を高めたガザイバ(一般名:オビヌツズマブが2018年に登場しましたので、今後期待できるかと思います。

 

以上、今回は悪性リンパ腫とリツキサン(リツキシマブ)の作用機序についてご紹介しました。

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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