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ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)の作用機序と副作用【尋常性ざ瘡(ニキビ)】

厚労省は2014年12月26日、「尋常性ざ瘡」を効能・効果とするベピオゲル(一般名:過酸化ベンゾイル)を承認したと発表がありました^^

いわゆる「ニキビ」に対する外用薬です☆

過酸化ベンゾイルは殺菌活性と角質剥離作用を有すると考えられる酸化剤で、海外では長年にわたり使用されている尋常性ざ瘡治療薬ですが、日本では未承認な状況でした。

 

まずは皮膚のターンオーバーについて説明します。

 

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皮膚のターンオーバー(分化)

皮膚の細胞は、基底層という一番下の層で作られ、徐々に変化を伴いながら表面へと押し上げられていきます。

具体的には、
基底層⇒有棘層(有棘細胞)⇒顆粒層(顆粒細胞)⇒角質層(角質細胞)の順番に徐々に表面へ押し上げられます

そして最終的には角質細胞が剥がれ落ちます。

このような一連の流れをターンオーバー(分化)と呼んでおり、約28日を1サイクルとして繰り返されています。

また、顆粒細胞から角質細胞への分化は「トランスグルタミナーゼ」と呼ばれるタンパク質によって促進されています。

 

尋常性ざ瘡(ニキビ)とは

尋常性ざ瘡は、様々な原因で毛穴の角質層が厚くなっていて、毛穴に皮脂が詰まり、そこにアクネ菌などの細菌が繁殖することで炎症を引き起こす疾患です。

 

よくできる部位としては顔ですよね。

思春期の男女に多く発症することが知られていますが、30歳前後までみられることもあります。

 

主な原因としては、

  • 食生活(脂が多めの食事の過量摂取)
  • ホルモンバランスの崩れ
  • 便秘
  • ストレスや睡眠不足

などがあります。

 

尋常性ざ瘡(ニキビ)の症状

症状としては、

  • 毛穴に皮脂が詰まる「面皰(めんぽう)」
  • 赤く腫れて痛む「紅色丘疹」
  • 膿が溜まる「膿疱」

などがあります。

 

これらの症状は、見た目にも関わるため、進行してしまうとQOLを著しく低下させてしまいます。

従って、初期の段階からしっかりと治療を行うことが重要です。



尋常性ざ瘡(ニキビ)の治療

面皰・紅色丘疹・膿疱などの症状や程度に応じて、薬剤による治療が行われます。

 

主に用いられる薬剤しては以下があります。

<炎症を抑える薬>

 

<アクネ菌等を殺菌する薬>

  • 抗菌薬の外用・内服(例:ゼビアックス
  • ベピオゲル(過酸化ベンゾイル)の外用

これらの薬剤を単剤もしくは適宜併用して治療を行います。

それではここからベピオの作用機序についてご紹介します。

 

ベピオゲル(一般名:過酸化ベンゾイル)の作用機序

ベピオには以下の2つの作用があります。

  1. アクネ菌の殺菌作用
  2. 角質層の剥離作用(ピーリング作用)

アクネ菌が殺菌されることで、尋常性ざ瘡の原因菌を減らすことができます。

また、角質層剥離作用(ピーリング作用)によって、毛穴の角質層が薄くなり、毛穴の詰まりが解消されます。

以上の作用機序によって尋常性ざ瘡の炎症が改善されると考えられています。

 

ベピオゲルの副作用

主な副作用には皮膚剥脱、適用部位刺激感、適用部位紅斑、適用部位乾燥などがあります。

 

ベピオゲルの用法・用量

洗顔後に1日1回、適量を患部に塗布します。

 

あとがき

現在、日本のにきび治療においては、ディフェリン(一般名:アダパレン)と抗菌薬の併用がよく用いられています。

 

ベピオゲルが登場し、ディフェリンと併用で用いられることも多くなってきていますので、配合剤も登場してきています。

 

以上、今回は尋常性ざ瘡とベピオゲル(一般名:過酸化ベンゾイル)の作用機序についてご紹介しました。

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  • この記事を書いた人

木元 貴祥

【保有資格】薬剤師、FP、他
【経歴】大阪薬科大学卒業後、外資系製薬会社「日本イーライリリー」のMR職、薬剤師国家試験対策予備校「薬学ゼミナール」の講師、保険調剤薬局の薬剤師を経て現在に至る。

今でも現場で働く現役バリバリの薬剤師で、薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

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