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(8)炎症・免疫・アレルギー

【エリテマトーデス 新薬】ベンリスタ点滴静注用

2017/09/28

厚労省は2017年9月27日、「既存治療で効果不十分な全身性エリテマトーデス」を効能・効果とする新有効成分含有医薬品のベンリスタ点滴静注用120mg、同400mg、同皮下注200mgオートインジェクター、同皮下注200mgシリンジ(ベリムマブ(遺伝子組換え))を承認したと発表がありました!

 

本日は全身性エリテマトーデスとベンリスタ点滴静注用についてご紹介します☆

 

【全身性エリテマトーデスとは】

全身性エリテマトーデスは、日本全国に約6~10万人程の患者さんがいると考えられており、男女比は約1:9で、圧倒的に女性に多い病気です。

英語では「systemic lupus erythematosus」といい、その頭文字をとって「SLE」と略されます。

systemicとは、“全身”のという意味で、この病気が全身の様々な臓器や場所に、多彩な症状を引き起こすということを指しています。

具体的な症状としては、発熱、全身倦怠感などの炎症性の症状と、関節、皮膚、そして腎臓、肺、中枢神経などの内臓の様々な症状が一度に、あるいは経過とともに起こってきます。

 

【全身性エリテマトーデスの原因】

現在、様々な研究が行われていますが、残念ながら今のところはその原因は分かっていません。

一つ分かっていることとして、何らかの原因で、免疫系の異常が引き起こされ、自分の免疫(抗体)が自分自身を攻撃してしまうのがSLEです。

本来なら、免疫とは細菌やウイルスなどから自分自身を守ってくれる大切な役割をしているのですが、SLEでは、自身の抗体が自身の体を攻撃するようになり、全身にさまざまな炎症を引き起こします。

 

そして免疫系異常の中心を担っているのが、「抗核抗体」という自己抗体で、SLE患者さんのほぼ全員が、血液中に有しています。

この自己抗体が自身の細胞・臓器・器官を攻撃することで多彩な症状が引き起こされます。

そしてこの「抗核抗体」はB細胞が分化した「形質細胞(プラズマ細胞)」によって産生されています。

B細胞に「可溶性Bリンパ球刺激因子(BLyS)」と呼ばれる因子が結合することで、B細胞の活性化・生存形質細胞への分化が促されると考えられており、SLEの患者さんでは過剰に発現していることが知られています。

 

【ベンリスタの作用機序】

本日ご紹介するベンリスタは、B細胞の活性化・生存、形質細胞への分化に寄与している「BLyS」を選択的に阻害するモノクローナル抗体製剤です!

BLySを阻害することで、B細胞の生存抑制や形質細胞への分化を抑制し、結果的に抗核抗体の産生を抑制することができます☆

 

 

通常、SLEの治療は、大量ステロイドとシクロホスファミドなどの免疫抑制剤との併用が基本ですが、ベンリスタはこれらの治療に抵抗性のある患者さんに対して効果が期待できる薬剤です!^^

 

SLEを適応とする抗体製剤はベンリスタが初のため、今後大いに期待される薬剤かと思います♪

 

以上、本日は全身性エリテマトーデスと、その治療薬のベンリスタ点滴静注用についてご紹介しました。


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