おススメ記事|薬学部の就活必勝法
今回の記事では、
- 薬剤師国家試験で今後はどのような新薬が狙われてくるのか?
その考察・ヤマを、当サイトの新薬記事アクセスランキングを元にまとめてみました^ ^
ポイント!
- 毎年の国家試験に合わせて、常に最新の情報となるよう、記事を更新して参ります!
2021年1月現在、第106回(2021年2月)の国家試験対策の内容です
私自身、元薬剤師国家試験予備校講師、かつ新薬サイトの運営者ですので、前々から特集ページを作りたいと思っておりました☆
それでは、内容に参りましょう!
目次(クリック可)
新薬承認から薬剤師国家試験に出題されるまでの期間は何年?
新薬の承認から出題までの「期間」、こちらも気になるところかと思います。
薬物名との関連の深い「実践問題」(各科目と実務を絡めた、複合的な問題)が試験問題の約1/3を占めています。
注目度の高い新薬は、
- 承認から1年~3年程度
で、国家試験に出題されている印象を受けています。なかなか、早いですよね…。
実際に、近年出題された新薬で承認から出題までの期間を探ってみましょう。
- バロキサビル(商品名:ゾフルーザ)の場合
2018年2月承認 → 104回に出題(2019年2月実施):約1年
-
ゾフルーザ(バロキサビル)の作用機序・耐性:類薬との比較【インフルエンザ治療薬】
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- スボレキサント(商品名:ベルソムラ)の場合
2014年9月承認 → 101回に出題(2016年3月実施):約1年半
-
ベルソムラ(スボレキサント)の作用機序と副作用【不眠症】
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- イプラグリフロジン(商品名:スーグラ)の場合
2014年1月承認 → 102回に出題(2017年3月実施):約3年
-
スーグラ(イプラグリフロジン)の作用機序と副作用【糖尿病】
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以上のように、承認から1年~3年が経過した薬剤、特に注目度の高い薬剤(新規作用機序など)が出題される傾向があると考えられます。
実際に薬ゼミの総評でも「薬理」の項に以下の記載があります。
第104回総評
- [理論問題]未出題薬物の作用機序を問う内容は15題中6題であり、例年に比べて少かった(103回では10題)。一方で、販売されて1年に満たないが、話題性が高い薬物(バロキサビル)の作用機序が問題(問158選択肢5の作用機序)されるなど、臨床現場の変化に応じた出題も見られた。
- [実践問題]ガイドラインから治療薬を選択させる問題(問254)や、注目度の高いニボルマブの出題(問258-259)など、臨床現場を強く意識した内容が中心であった。
【出典】薬学ゼミナール|第104回薬剤師国家試験 総評
第105回総評
- [理論問題]難易度は平易であった。未出題薬物の作用機序を問う内容は15題中5題であり、例年に比べて少かった。また、104回国試にも出題されていた薬理/病態の連問が3問あり、再発予防の目的で投与される薬物の作用を問う内容等が出題された。
- [実践問題]全体的に、薬の副作用発症機序や、患者の状況に応じた治療薬を選択させる内容が中心であった。多くの問題が症例に処方や検査値が記載されており、薬の作用機序だけでなく、症候から患者の状況を把握し、患者に発生している問題点を解決する能力が求められていた。
【出典】薬学ゼミナール|第105回薬剤師国家試験 総評
新薬のヤマはアクセスランキングから!
どうすれば、新薬の注目度が分かるのか?
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新薬記事の更新を2014年から継続しており、各年度の「アクセス数」をランキングにまとめています。
ランキング上位で、かつ聞きなれない作用機序のものは問われやすい傾向があると感じています。
第106回の国家試験対策としては、2020年(1~3月)、2019年~2015年あたりをご確認いただければと思います。
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↑↑出題済のものは、実際の国家試験問題も添えています。
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薬剤師国家試験での新薬ヤマの学習スタンス
学生さん自身で新薬の的を絞り、学習を進めるのは大変と考え、このようにまとめておりますが…
学習の基本スタンスとしては、過去問題が絶対です!!
- 国家試験の過去問勉強法はこちら
過去問題で出題されている薬剤の機序、適応などを暗記し、学習のスパイス、プラスαが「新薬」です。
現場に出た時にはもちろん役立つ知識ですが、国家試験本番では「出たらラッキー」くらいに考えておきましょう!
繰り返しますが、現場では間違いなく役立つ知識ですので、どこかの時間でひと息つきながらでも、ご一読頂けると嬉しいです。
薬剤師ユーチューバーのパンダ先生も動画で過去問の重要性について解説されています。是非こちらもご参考にしてみてくださいね。
現場薬剤師の考える新薬のヤマ
2013年から2019年にかけて私は、現場薬剤師として調剤に奔走して参りました。
実際に調剤していると…
アコチアミド、フェブキソスタット、ラメルテオン、スボレキサント
などは、「ああ、出題されるだろうな」という感覚は、事前に察知しておりました。
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フェブリク(フェブキソスタット)の作用機序と副作用【高尿酸血症・痛風】
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現場感覚のヤマ・動向は、「新薬アクセスランキング」からも掴めますので、ぜひ学習にお役立てください♪
薬剤師国家試験のための薬単 試験に出る医薬品暗記帳も是非ご活用ください
2020年6月、秀和システム様より
- 薬剤師国家試験のための薬単 試験に出る医薬品暗記帳
を発売させて頂くことになりました!!
通称・・・・・
薬単
です!
薬単ってどんな本?
- 英単語帳の医薬品版
- 掲載医薬品数は約800
- 重要語句の暗記に特化
- 出題が予想される新薬も掲載
- 定期試験・CBT・実習・国試に活用可
薬単の紹介動画!
詳しい内容や具体的な使い方、特徴等については以下の記事で紹介しています。
薬学生なら無料でGETできるキャンペーンも実施中ですので必見です!!
まとめ:薬剤師国家試験のヤマはこう掴め!
新薬のヤマの掴み方!
- 新薬の承認から1年~3年後に出題される傾向がある
- 新規の作用機序・注目された新薬は要注意!
- 当サイトの新薬アクセスランキングも参考になるかも?
- 「薬剤師国家試験のための薬単 試験に出る医薬品暗記帳」で効率的な勉強を!
今回の記事では、薬剤師国家試験における、新薬の学習についてお伝えして参りました♪
新薬のヤマのために、色んな資料を漁っていたかも知れない時間を、当サイトで短縮して頂き、浮いた時間で過去問題の演習などに取り組んで頂けると幸いです。
受験生の皆さま、引き続き頑張ってください!応援しています!
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