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血液・造血系

 
薬剤師・薬学生向け問題集です。無料でご用意していますので、是非トライしてみてください。

血液・造血系(全7問 ※目標5問正解)

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Q.1 アスピリンの継続投与で、期待する抗血栓効果が得られない場合は、アスピリンの服用量を徐々に増量する。

解答:誤

高用量のアスピリンは、抗炎症や解熱鎮痛目的に用いられ、逆に血小板凝集を促進する作用を示してしまいます。抗血栓薬として使用する場合は、通常100mg/日です。
ちなみにですが、抗血小板薬は白色血栓(動脈硬化由来)、抗凝固薬は赤色血栓(不整脈や静脈血栓など、血の滞り由来)に用いられます。

Q.2 クロピドグレルは(商品名:プラビックス)、アスピリンとの併用に限り適応をもち、抗ADP作用により血小板凝集を抑制する。

解答:誤

アスピリンとの併用に限った適応を持つのはプラスグレル(商品名:エフィエント)です。クロピドグレル(商品名:プラビックス)もプラスグレルも共にプロドラッグで、かつADP遮断による抗血小板薬でしたね。プラスグレルの方が、代謝酵素に個人差がなく、誰に使用しても、一定の効果が見込めると言われています。

Q.3 シロスタゾール(商品名:プレタール)は、cAMPの増大による抗血小板作用を示すが、心機能の亢進により狭心症が発現することがある。

解答:正

シロスタゾール(商品名:プレタール)は、cAMPの増大による抗血小板作用を示すが、心機能の亢進により狭心症が発現することがある。cAMPの上昇では心機能の亢進が起こるという作用機序は、心不全治療薬に多く存在しています。機序から副作用を推定しましょう!

Q.4 イグザレルト(商品名:リバーロキサバン)は、血漿タンパク結合率の高い薬物であり、患者毎の細かな用量設定が必要である。

解答:誤

患者毎の細かな用量設定が必要なものはワルファリン(商品名:ワーファリン)である。イグザレルト(商品名:リバーロキサバン)の維持投与量は15mg/日と(腎機能障害などなければ)一律でOK、細かな用量設定は必要ない。

また、話は逸れるが、良く用いられる抗凝固薬にはダビガトラン(商品名:プラザキサ)があり、ダビガトランは
(1)P-糖タンパク質による排泄を受ける
(2)腎排泄型の薬物である(CYPによる代謝を受けない)
という特徴をもち、併用薬や腎機能により、投与量には注意を要する。←詳しくは添付文書を!

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Q.5 ワルファリン(商品名:ワーファリン)は、ビタミンK含有食品の摂取により、抗血栓作用が増大する。

解答:誤

ワルファリン(商品名:ワーファリン)は、ビタミンK含有食品の摂取により、抗血栓作用が減弱する。ワルファリン中毒による解毒には、ビタミンK製剤が用いられます。

Q.6 クエン酸第一鉄(商品名:フェロミア)は、鉄欠乏性貧血に対して経口で用いられ、ふらつきなどの症状が改善した場合には直ちに服用を中止する。

解答:誤

鉄製剤は、貧血症状が改善したとしても、肝臓に十分鉄が貯まるまで、服用を続ける必要があります(約半年)。また、服用初期には吐き気が多いことや、黒色便が出ることもお伝えしておかないといけませんね。
クエン酸第一鉄製剤は、そこそこの大きさの錠剤を、(人によっては)朝・夕で2錠ずつ飲まないといけないのが辛そうに見える時があります(汗)そんな方には、徐放型鉄剤の「フェロ・グラデュメット」なんかが良いと思いますよ!大きさも抑えられてますし、1回1錠で済みますから♪まぁ、フェロミアの顆粒という手もありですが。

Q.7 エリスロポエチン製剤は、巨赤芽球性貧血に用いられ、脳梗塞や肝障害を起こすことがある。

解答:誤

エリスロポエチン製剤は、腎性貧血に用いられ、脳梗塞や肝障害を起こすことがある。腎不全患者に用いられることが多い。

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問題演習お疲れさまでした。
 
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代表プロフィール

 
木元 貴祥(薬剤師・講師)
 
大阪薬科大学 卒
外資系製薬メーカー(MR)、予備校講師、調剤薬局を経て現在に至る。
 
薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

【主な著書】
同効薬おさらい帳
 
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