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薬の基礎

 
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薬の基礎(全16問 ※目標14問正解)

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Q.1 陽イオンチャネル内臓型受容体は、刺激により細胞内に陽イオン(Na+など)を流入させ、細胞の興奮性を亢進させる。

解答:正

細胞内の陽イオン(Na+、Ca2+など)が増えた興奮状態を脱分極といいます。痛みが伝わる、筋肉が収縮する、血管が収縮する、心臓の鼓動が早くなる…など、陽イオンの細胞内流入が関与しています。これらの反応の抑制に、Naチャネル遮断薬や、Caチャネル遮断薬が使用されています。

Q.2 陰イオンチャネル内蔵型受容体は、刺激により細胞内に陰イオン(Cl-など)を流入させ、細胞の興奮性を低下させる。

解答:正

細胞内の陰イオン(Cl-など)が増え(もしくは陽イオンが少なくなった)細胞の興奮性が低下した状態を過分極といいます。まさに、催眠薬や抗不安薬に非常に多い作用機序です。中枢神経に陰イオンが入ることで、眠たくなったり、気持ちが落ち着いたりできるんです。

Q.3 アミントランスポーターが阻害されると、神経内へのノルアドレナリンの取り込みが阻害され、交感神経興奮作用が減弱する。

解答:誤

ノルアドレナリンの取り込みが阻害されると、放出状態のノルアドレナリンが増えることになり、交感神経の興奮作用は増強されます。(この作用を利用した薬が昇圧薬のアメジニウムです)
また、抗うつ薬には、このトランスポーターを阻害することで薬効を発揮するものが多く、うつ病治療の際は血圧変動にも注意を要します。

Q.4 ビスホスホネート系骨粗鬆症治療薬は、牛乳で内服することで、キレートを形成し薬物の吸収が促進される。

解答:誤

キレートというのは、吸収性が限りなく低い「薬と金属」の複合体です。

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Q.5 薬物は、血漿タンパク質結合型のものが、血中から組織に移行する。

解答:誤

薬物は、アルブミンなどの血漿タンパク質に結合していない遊離型(非結合型)の薬物が、血中から組織に移行する。

Q.6 ワルファリン(商品名:ワーファリン)は、NSAIDsの併用により、遊離型のワーファリンが血中に増加する。

解答:正

このような性質のため、ワルファリンはNSAIDsや抗菌薬など、多くの薬物との相互作用に注意を要する。

Q.7 一般に、肝障害があれば、肝代謝型の薬物の薬効が低下する。

解答:誤

一般に、肝障害があれば、肝代謝型の薬物の薬効・副作用発現頻度は増加します。

Q.8 一般に、シトクロムP450を誘導する薬剤は、併用薬の薬効を増強させる。

解答:誤

一般に、シトクロムP450CYP3A4など)を阻害する薬剤は、併用薬の薬効を増強させる。アゾール系抗真菌薬、マクロライド系抗菌薬などが有名。

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Q.9 一般に、腎機能障害があれば、腎排泄型の薬物の薬効が低下する。

解答:誤

一般に、腎機能障害があれば、腎排泄型の薬物の薬効・副作用発現頻度は増加します。

Q.10 P-糖タンパク質(P-gp)は、薬物の吸収を促すトランスポーター(担体)であり、P-gp上で競合が生じると、薬物の吸収が阻害される。

解答:誤

P-糖タンパク質(P-gp)は、薬物の排泄を促すトランスポーター(担体)であり、P-gp上で競合が生じると、薬物の排泄が阻害される。排泄過程で競合が起こると、該当する薬物の血中濃度の上昇が起こる。

Q.11 舌下錠は、舌下から速やかに吸収され、肝初回通過効果を回避できる。

解答:正

代表例にニトログリセリン舌下錠がある。経口投与以外の投与経路では、肝初回通過効果(薬が全身の循環に入る前の肝での代謝)は受けない。

※経口投与以外でも腹腔内、直腸上部から吸収されたものは例外的に肝初回通過効果を受ける。

Q.12 交感神経の興奮により、心筋のアドレナリンβ1受容体が刺激され、心機能の亢進が起こる。

解答:正

β1受容体といえば、心機能の亢進や、レニン分泌への関与が有名。レニンは、アンギオテンシンⅡの活性化、アルドステロン分泌と血圧上昇の原因となる。アルドステロンが絡むとカリウム値の変動が関わってきます(汗)覚えておきたいところ!(アルドステロン分泌→血清カリウム低下)

Q.13 交感神経の興奮により、膀胱平滑筋が収縮し、排尿が促進される。

解答:誤

交感神経の興奮により、膀胱平滑筋が弛緩し、排尿が抑制される。交感神経の興奮は、その他、胃腸の収縮抑制、血管収縮、散瞳なども引き起こす。

Q.14 副交感神経の興奮により、ムスカリンM3受容体が刺激され、気管支平滑筋が収縮する。

解答:正

副交感神経の興奮は、その他、胃腸の収縮、膀胱平滑筋の収縮、縮瞳なども引き起こす。

Q.15 コリンエステラーゼは、アセチルコリンの合成を促す酵素である。

解答:誤

コリンエステラーゼは、アセチルコリンの分解を促す酵素である。つまり、コリンエステラーゼを阻害すると、間接的に副交感神経興奮作用が得られる。

Q.16 ムスカリン受容体を遮断する薬物のことを、抗コリン薬と呼ぶ。

解答:正

抗コリン薬には、眼圧上昇、口渇などの副作用が知られている。

問題演習お疲れさまでした。
 
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代表プロフィール

 
木元 貴祥(薬剤師・講師)
 
大阪薬科大学 卒
外資系製薬メーカー(MR)、予備校講師、調剤薬局を経て現在に至る。
 
薬のことを「分かりやすく」伝えることを専門にしています。

【主な著書】
同効薬おさらい帳
 
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